[連合は,労働者の残業代を勝手に売り渡すな]というデモで,連合は安倍との合意を断念

7月13日、連合の神津里季生会長は、安倍首相と「残業代ゼロ法案」制度を成立させる方向で一致した。それを聞いて7月19日夜、ネットなどで集まった100人余りの労働者が「我々の残業代を連合の幹部は勝手に売るな」といって連合本部の前でデモとシュピレヒコールを行った。

2015年4月に閣議決定され国会に提出された労働基準法の改悪案=「残業代ゼロ」法案は、一度も審議されないまま今日に至っている。だが、米日による朝鮮侵略戦争の危機が急切迫し、森友・加計疑獄で窮地にたつ安倍政権がその延命の一切をかけて改憲への突進を開始したこの時に、連合指導部は、秋の臨時国会で、「残業代ゼロ」法案を押しとうすために、安倍への全面協力を申し出た。安倍政権の露骨な救済であり、連合の完全な改憲推進勢力化だ。

だが、これを推進した張本人、安倍の極悪先兵であるUAゼンセン前会長・逢見直人と連合会長の神津里季生に対し、直ちに、連合本部を包囲する労働者の怒りが爆発した。今この瞬間も、職場では、労働者が次々と過労死をしいられている。それなのに、労働時間の規制を全面撤廃して資本の無制限の搾取を容認する法案に労働組合が賛成するなどということがあっていいのか!この現場の怒りの噴出で逢見と神津の策動は一瞬に吹き飛ばされた。

7月27日の連合中央執行委員会は神津、逢見の「残業代ゼロ」法案」容認方針を正式に撤回した。今秋10月に予定していた神津の1期2年での退任と逢見の会長就任(極悪の改憲推進派による連合の権力掌握)もまた粉砕された。

安倍は、一方で小池知事の「都民ファースト」を「改憲では手を組める」と頼みにするとともに、連合を改憲推進の最大勢力に取り込むことで、改憲攻撃を押し通そうとした。だが今や安倍の破綻が連合の破綻に直結し、逆に連合を使った労働者支配の総崩壊が始まっている。国鉄分割・民営化による総評解散と連合結成以来、労働者階級の闘いを抑圧し続けてきた全体制が、ついに瓦解するときを迎えたのだ。労働者が闘えば、世の中は変えられるのだ!今こそ連合を打倒し、動労総連合を先頭に改憲攻撃と闘おう。

連合本部前で闘う労働者

 

 

 

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