11.12ソウル 動労千葉訪韓団100名が民主労総の闘いに合流

動労千葉訪韓団は11月12日、ソウルでの民主労総の全国労働者大会に動労東京となんぶユニオンの組合員も含めて100人を超える隊列で参加しました。5万人の大集会とデモをともにし、 パククネ政権打倒へ突き進む歴史的転換点となった昨年11月の労働者大会から1年、ソウル市庁前広場は再び全国から集まった民主労総組合員の熱気であふれました。今年は軍事独裁政権を打倒した1987年の労働者大闘争から30年の節目に当ります。今日に至る韓国民主労組運動の出発点を築いたチョンテイル烈士の決起からは47年。その精神継承を掲げて開かれた大会は、労働者が生きられないこの社会と世界を今度こそ、労働組合の団結した闘いによって根本からつくり変えようと宣言しました。

ムンジェインへの怒りが噴出

パククネを監獄にたたき込んだだけではろうそく革命は終わらない。何よりも労働者階級の置かれた「ヘル(地獄)朝鮮」の現実は何も変わっていない。これを変えるには、労働組合が再び総力で立ち上がることだ。「私の人生を変えよう! 労働組合が力をもつとき、私たちの人生は変わる。団結して闘おう!」の声と決意が会場全体にみなぎりました。
民主労総のチェジョンジン委員長代行は、「パククネ打倒に立ち上がった労働者民衆の熱望は、腐りきったこの社会と世界を変えようということだった。だが包装紙は変わったが、中身は何も変わっていない」とムンジェイン政権を激しく弾劾した。そして「民主労総の要求は、70年間、資本と政権のもとで続いた反労働者的な大韓民国を変革するための基本的な要求だ。労働基本権の保障はムンジェインの最低限の義務であり、直ちに実行しないなら労働者をだますものだ」と警告した。
パククネによって労働組合としての法的権利を剥奪(はくだつ)された全教組の委員長は、その撤回をムンジェインが公約したにもかかわらず、すでに6カ月にわたって回避し続けていることに満身の怒りを爆発させました。金属労組と建設労組の委員長からは、前日の夜中からこの日早朝にかけ、金属労働者と建設労働者がそれぞれソウル市内で、労働基本権の確立を求めて決死の高空籠城(ろうじょう)闘争に入ったことが報告された。公務員労組は大会前日の11日に総決起大会を開き、政府が要求を拒否し続けるなら総力闘争に立ち上がると宣言している。今や、労働者の団結権・争議権などの諸権利を実力でもぎとる闘いに突入することが圧倒的に確認されました。

ソウル市内全体が労働者の街に

大会は、すべての労働者への労働基本権獲得とともに、「韓国社会の各部門における積弊(積もりに積もった弊害)の完全清算と社会の大変革」「87年労働者大闘争の精神継承」「サード配備の撤回と朝鮮半島の平和実現」「ハンサンギュン委員長をはじめ拘束労働者の釈放」を掲げ、とりわけ獄中700日を迎えたハンサンギュン委員長を、全組合員の手に取り戻すことが熱烈に訴えられました。壇上からの「サードは去れ! 平和よ来い!」の叫びには会場全体が呼応した。
大会の最後に、非正規職撤廃闘争の現場で解雇や弾圧を受けながら何年にもわたり不屈に闘ってきた労働者が次々と立ち、労働法の改正を要求し、人間らしく生きられる社会をつくるために団結して闘おうと訴えた。5万人の参加者は続いて光化門までのデモを意気高くうちぬいた。
デモ解散地で動労千葉の田中康宏委員長は、訪韓団を前に訴えた。「ソウルの街全体が労働者のものになった。労働組合の闘いが街全体を解放する、このろうそく革命が今も続いていることに感動した。日本の労働者もこれからが勝負だ。闘う労働組合をよみがえらせ、戦争・改憲阻止へ、民主労総の仲間に胸をはって報告できる闘いをつくりだそう」
11・12労働者大会は、トランプのアジア歴訪の真っただ中で闘われ、日本での11・5集会とデモに続いてトランプと安倍の朝鮮侵略戦争への突進に真っ向からの反撃をたたきつける場となった。この地平を引き継いでさらに、国際連帯の力で戦争阻止へ突き進みましょう。

 

 

 

カテゴリー: その他 パーマリンク