星野文昭さん絵画展

みなさま                                           2022,6,21

九州は、いま梅雨本番の大雨が降り続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。星野文昭さん絵画展も目前に迫ってきました。

内外を見渡しますと、まさに「天地鳴動」とも言えるくらい激しく情勢が揺れ動いていると言えます。まず、ウクライナ戦争です。それはロシア・プーチン政権による軍事侵攻によって2月24日に開始されました。それは、絶対に許すことはできません。一刻も早く止めさせなければなりません。しかし、いまやウクライナ戦争は「米帝の戦争」「NATOの戦争」に転化し、ますます泥沼的展開をとげつつあります。実際に、オースティン米国防長官は、「この戦争で、ロシアが二度と戦争できないほどに、ロシアを弱体化させること」がこの戦争の目的だと語っています。そうすることによって、ウクライナ戦争が世界戦争、核戦争への危機を深める導火線になりつつあります。

しかもなお、米バイデン政権は「中国こそが、最大の戦略的な競争相手」であるとして、その先に対中国の侵略戦争を準備しつつあります。日本の岸田政権も、「台湾有事」に備えると称して、「敵基地攻撃能力、軍事費2倍化、憲法改悪」などを公然と打ち出し、行く行くは「核武装」への道さえ狙っています。ウクライナ戦争は、そのまま中国への侵略戦争へとつながり、そのために辺野古をはじめとした「南西諸島軍事化」がいま激しく進行しつつあります。

1971年に星野文昭さん、大坂正明さんらが、沖縄の人々と連帯し、ペテン的な沖縄「返還」協定を粉砕する闘いに立ち上がったのは、まさに今日のような危険な情勢が来ることを止めるための決死の闘いでした。

まさに、1971年の星野さんたちの闘いを振り返ることは、今の日本、世界、沖縄の情勢を見つめなおす重要なチャンスであると言えます。

そうした観点をもって、まさにいまの日本と世界的な情勢全体を見つめなおすという真剣な試みの一環として、今回の星野絵画展を開きます。また西南学院大学の開催ということもあり、現代の若者との交流を作り出したいとおもいます。

◎今回の星野絵画展においては、星野さん獄中44年間のすべてを象徴するものとしての星野さんの絵の数かずの展示。28点を展示します。

◎35年間の獄中結婚で文昭さんとともに人生を切り開いた暁子さんの詩と闘い。

◎その直接的な継続である、文昭さんを獄死させた国家の責任を問う国家賠償請求訴訟。

◎その弁護団からの闘いの報告と決意(土田元哉弁護士)。

★「絵と詩」のみならず

◎1969年~1年の「安保・沖縄闘争」の記録

◎沖縄の戦後、米軍支配下の沖縄の現実、「復帰」との闘い、復帰後の沖縄・・・・などを写したたくさんの資料(沖縄県公文書館から)

◎現在のウクライナ戦争・沖縄を中心とした「戦争に向かっての情勢、攻撃」を示す数々の資料・・・・この資料だけでも十分に価値があります。ぜひご来場ください。

星野絵画展実行委員会(連絡:取り戻す会・九州 :秋山勝行)

カテゴリー: その他 パーマリンク