生命まで奪う資本の武器、「損賠」をなくそう

[終わらせよう損賠·仮差押え②]

毎日労働ニュース
生命まで奪う資本の武器、「損賠」をなくそう
金属労組KEC支会のファン·ミジン組合員

 金属労組KEC支会は2010年、労組破壊犯罪に遭った。 当時のストライキで30億ウォンの損害を賠償した。
 資本の労組破壊実行計画は交渉のヘテとストライキ(長期化)誘導職場閉鎖労組幹部告訴·告発、損害賠償と経済的圧迫組合員選別復帰と金属労組脱退親企業労組設立だった。 理由は半導体を作るより10万坪の工場土地を商業用に転換してデパートとホテルなどを建てたかったためだ。 工場を閉鎖し、数百人の労働者を追い出さなければならない。 抵抗する労働組合を破ることにしたのだ。
 組まれた脚本どおり、会社はあっけない要求と文句をつけて交渉を拒否した。 労組は全面ストライキに突入し、会社は待っていたかのように職場閉鎖をした。 用役を雇用して数十台のカメラが24時間座り込み場を撮影した。 無差別告訴告発で幹部たちは懲戒処分を受けた。 労働部はストを不法と規定した。 言論は韓国の闘争に貴族労組、暴徒と烙印を押し、悪意的な記事を吐き出した。
スト5ヵ月間、会社は交渉を拒否し、びくともしなかった。 月給を受け取れなかった組合員たちは生活苦に苦しんだ。 我々は最後の方法で第1工場を占拠したトイレもなく、食べ物もなかった。 武装した警察が工場の内外を取り囲んだ。 ヘリは1工場の上空を昼夜を問わず飛んでいた。 武力鎮圧の恐怖の中で14日を耐えて私たちが握ったのは「労使間交渉要請がある時、直ちに交渉を続開する」「懲戒、告訴告発、損害賠償は最小化する」という合意書一枚だった。
 しかし、合意は守られなかった。 残酷な時間が待った。 支会長から幹部らは拘束され、数十人が懲戒解雇された。 工場占拠組合員98人が懲役刑を受けた。 会社は98人を相手に損害賠償301億ウォンを請求し、ストライキ参加組合員らに損害賠償で脅迫し希望退職を受けた。
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年の1審裁判は血を止めた。 一部組合員が耐えられず退社し労組を脱退した。 彼らは損害賠償の対象から除外された。 判事は30億ウォンを月150万ウォンの生計費を除いて3年間返済することを提案した。 我々はその案に合意せざるを得なかった最高裁まで戦わなければならなかったが、1審が確定すれば執行は始まる。 損害賠償対象のうち、誰の財産を差し押さえるかも会社が選択する。 標的になった組合員は惨憺たる生活苦に苦しめられ、退社を武器にした会社の離間策に労組はお手上げにならざるをえない。 言葉だけで聞いていた損害賠償が、まさに私の給与通帳で執行される瞬間を忘れることができない。 一体私たちが何を間違ったというのか!
 大宇造船の下請け労働者に数千億の損害賠償を請求するという。 彼らの過ちが何だというのか。 生きるために労働3権を行使しただけだ。 使用者は何をしても責任を問わずに労組にはストライキが終わっても損害賠償という刃を突きつけるのが果たして適当なのか。
 資本は金をもらうために損賠するものではない。 「二度とストをするな」と踏みにじるためだ。 損賠で苦痛を受け自ら命を終えた労働者が多い。 どれだけ死んだら損杯が消えるだろうか。 これ以上は駄目だ。 生命まで奪う武器となった「損杯」を資本の手から奪わなければならない。 まさに今、労働者、市民の皆が力を合わせて一緒に乗り出そう。 損害賠償を廃止し、労働3権を保障せよ!

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