タクシー乗り場でスト  徳島合同労組

タクシー乗り場でスト
 徳島合同労組
 解雇撤回を求め

(写真 解雇撤回を要求するストライキに立ち、シュプレヒコールを上げる徳島合同労組【3月30日 JR徳島駅前】)

 徳島合同労組は3月30日、ストライキでJR徳島駅タクシー乗り場指導員2人の解雇撤回を求めました。70歳代の1年更新の非正規雇用労働者のゼッケン姿に、出勤時の人波の中、振り返ってビラを受け取る人もいました。それは、徳島の街がストを経験できたとも言えることです。
 コロナで「金がない」という理由だけで、安全の要の乗り場指導員を雇い止めにする「コロナ解雇、非正規解雇、高齢者解雇」は絶対に許せません。車いす、高齢者、ベビーカーの乗車補助もしてくれる指導員の廃止は、安全の崩壊とタクシー運転手の労働強化そのものです。
 使用者側の「徳島市タクシー乗場運営協議会」は一見公的な名前ですが、駅入構権を持つタクシー会社24社の経営者団体です。「登記なし、規約なし、就業規則なし」の団体が、公共交通の乗り場利権を独占していることが、闘ってみて初めてわかりました。
 国鉄分割・民営化、小泉規制緩和の上にコロナが来て、JRの無人駅化に続きタクシー乗り場まで無人化されようとしています。5年で無期転換のルールを作りながら、職を廃止する脱法行為をするのは、コロナに便乗した労組破壊です。
 当該が「労働者はストライキで物事を解決する考え方に立つ」と訴えたことが印象的でした。支援に駆け付けた80歳の星野救援会の会員は「みなさんはもうその年で出てこなくてもいいだろうと思うかもしれませんが、人間、死ぬまで人の役に立ちたいと思うものです」と訴えました。
 動労千葉、関西生コン労組、港合同の闘いと星野文昭さん、大坂正明さんの獄中闘争があったからこそ、小さいけれど労働者の息吹を感じるストライキになりました。ミャンマー、香港、ソウル、フクシマ、オキナワとの連帯を胸に、大河の一滴ではあるけれど、労働者の団結は拡大しました。
(徳島 A)

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