7・23 渋谷を怒りで埋めつくせ!

渋谷を怒りで埋めつくせ!
    五輪開会実力粉砕デモへ!

 7月23日午後3時 代々木公園西門前

 コロナ感染拡大下で強行される国家主義・戦争・腐敗の東京五輪は粉砕あるのみだ。労働者人民の怒りはすでに沸点を超えている。開会式が予定される7月23日が最大の焦点だ。労働者人民の怒りに包囲され、4度目の緊急事態宣言の発出に追い込まれながら、なおも東京五輪を強行しようとする菅に、怒りの大衆的実力闘争をたたきつけよう。求められているのは行動だ。青年・学生の決断だ。「絶対に五輪を止める」「本気で開会式を粉砕する」—-その怒りが時代を動かし、歴史を変える。世界にとどろく闘いを! 7・23デモに全国の職場・学園・地域から総結集しよう。7月4日の国鉄闘争全国集会をかちとった階級的労働運動潮流を先頭に、渋谷の街を怒りで埋め尽くそう。

今すぐ中止が全人民の声

 「五輪を今すぐ中止しろ!」という憤激の声は日ごとに高まっている。東京では「学校連携観戦」の中止が拡大し、7月7日時点で都内62自治体のうち40自治体が中止を決定、八王子市は学校内でのオンデマンド視聴に変更した。都内での聖火リレーも公道での走行計画がすべて中止となった。もはや「人類がコロナに打ち勝った証しの東京五輪」など絵空事だ。だが菅はそれでも五輪開催にしがみついている。
 7月2日、防衛省は「五輪運営支援」として自衛官約8500人を派遣すると発表した。うち9割近い7600人が競技会場でセキュリティチェックや沿道警備を行うという。大規模ワクチン接種への動員のみならず、反五輪運動を弾圧する最前面に自衛隊員を立たせようというのだ。事実上の「治安出動」であり、改憲・戦争攻撃そのものだ。だが五輪への怒りは、自衛隊兵士をも獲得するものとして発展していく。
 こうした中、元首相・安倍晋三は極右系言論誌『Hanada』8月号での櫻井よしことの対談で、「五輪での感動が日本人の誇りを形成し、日本人同士の絆を確かめ合う」などと国粋主義をむき出しにして〝五輪開催の意義〟を強調し、「五輪反対には政治的意図がある」「歴史認識で反日的とされる人が開催に強く反対している」と主張した。この労働者人民への憎しみに満ちた暴言こそ、東京五輪の正体を如実に示すものだ。
 さらに副首相兼財務相・麻生太郎は5日、都内で行った講演で「台湾で大きな問題が起きれば存立危機事態」「日米で台湾を防衛しなければならない」と重大発言を行い、「台湾有事」の際には集団的自衛権を行使して軍事介入する意図をあらわにした。コロナ対応で完全に破産した菅政権は、五輪強行、さらには対中国の排外主義と改憲・戦争策動を全面的に強めることで、支配の危機を乗り切ろうとしているのだ。
 だが、今や圧倒的多数の人民は、この状況で五輪に突き進む政府こそ自分たちが闘うべき敵であり、今すぐ打倒すべきだと感じている。労働者人民の血をすすって「平和の祭典」に興じる連中などこの世から一掃したいと望んでいる。安倍や菅がそれを「反日」などとののしろうが、人々の憤激はおさまらない。「五輪粉砕! 菅打倒!」こそわれわれの回答だ。

菅政権を打倒し命を守る闘いを

 7月7日の都内コロナ新規感染者数は一気に920人へと跳ね上がった。感染者数が900人を上回るのは5月13日以来だ。菅政権と小池都政が五輪開催を最優先して感染防止策を放棄し、「五輪選手は濃厚接触者でも試合出場は可能」などでたらめな方針を振り回してきた結果、コロナ感染「第5波」がすさまじい勢いで拡大した。それでもなお五輪を強行しようとする菅政権に、抑えがたい憤激があふれ返っている。
 その怒りは7月4日投開票の東京都議会議員選挙での圧倒的な棄権(42・39%という過去2番目の低投票率)、そして自民党の惨敗(公明党との選挙協力を復活させたにもかかわらず、前回選挙からさらに7万票近くもの得票減)としても示された。この鬱積(うっせき)する怒りを解き放つのが7・23渋谷デモだ。
 7・4国鉄全国集会では、介護職場で働く労働者が次のように訴えた。
 「コロナ禍の中、医療・介護労働者は命と健康を犠牲に闘ってきました。ギリギリの状態のところで、五輪へ医師・看護師7千人のスタッフを動員するなど、受け入れることはできません! 東京に世界から10万人もの人が集まれば、感染が再拡大し医療崩壊を招きます。それでも五輪に突き進む菅政権は、国民を国策に総動員し、国威発揚・挙国一致で戦争と改憲をやろうとしています。だから五輪は『無観客』ではなく『中止』以外にありません。中止に追い込む闘いをあらゆる職場から巻き起こそう!」
 同じ怒りはあらゆる職場に渦巻いている。労働者をモノのように扱って使いつぶす資本と、五輪開催―改憲に固執する菅政権は完全に一体だ。労働者には五輪を粉砕し、改憲・戦争を止め、社会を変える力がある。それは7・4集会でも示された。7月23日、「日本の労働者ここにあり!」の底力を全世界に示そう。

青年・学生先頭に7・23へ

 一昨年来の香港民衆の闘い、アメリカ発のBLM運動やミャンマー民衆の命がけの決起のように、既存の価値観やルールの縛りをぶち破る荒々しい闘いが日本でも求められている。
 2008年に北海道・洞爺湖(とうやこ)で主要8カ国首脳会議(G8サミット)が開催された際には、労働者・学生が「帝国主義強盗の頭目粉砕!」と宣言して超厳戒体制と機動隊規制線をぶち破る渋谷大デモに立ち上がり、8人の逮捕者を出しながらも戦闘的実力デモを貫徹。その闘いは全世界で大きく報じられた。今はそれ以上に世界が注目している。フランスの日刊紙「リベラシオン」は、6月23日付記事で「選手へのワクチン優先接種は道徳的スキャンダル」「人命の価値はコカ・コーラの広告価値より低いのか」と痛烈に批判し、「8割の日本人が反対でも中止にならないならば、世界中の連帯が必要だ」と訴えた。コロナ禍で国境をこえた交通は制限されている。しかし、五輪粉砕デモの爆発を世界に発信することこそ最大の国際連帯だ。
 青年・学生のみなさん! この腐りきった社会は根本的にひっくり返すしかない。「安全・安心の五輪」—-こんな言葉にはもううんざりだ。史上最悪の3・11福島原発事故から10年間、「安全・安心」を叫びながら放射能を垂れ流し、健康被害を拡大させて福島を切り捨ててきたのは誰か。それは若者を食いものにする政治家・資本家・官僚どもであり、その汚さと醜さを凝縮したのが東京五輪だ。このままでは政府に殺される。生きるために、未来のために革命が必要だ。その闘いを五輪粉砕から始めよう。
  渋谷の街と開会式会場一帯を人民の怒りで制圧し、五輪を本当に中止に追い込もう。開会式までの10日間、職場・学園・地域にあふれる五輪と菅への怒りを組織し、すべてを7・23渋谷へ。団結して徹底的に闘おう!

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