8時間労働制は、過労死を許さず団結を守る権利、5.1新宿メーデーを闘おう。

労働基準法は、「使用者は、労働者を、休憩時間を除いて1週40時間、1日8時間(これを法定労働時間、会社が決めた労働時間を所定労働時間といいます)を超えて労働させてはならない」と定めている。しかし、8時間労働の原則は新自由主義(命より金が大事という考え方)によって解体されてきた。安倍政権が狙っている労基法改悪は、繫忙期には月100時間までの残業を認めるというものだ。

労基法は、労働時間を規制するものではなく、つまり労働者を守るためではなく、労働者を、過労死に至る長時間労働を、合法化するものに変えられようとしている。

8時間労働制は世界の労働者階級が長い戦いの中で、血を流してかちとってきたものだ。18世紀後半の産業革命以降、資本家は無制限に労働者を働かせ、その健康と生命を破壊した。イギリスの労働者は1840年代に「10時間法」を獲得した。労働者が体力・知力・精神力を回復し、仲間と団結して労働運動を闘うための大きな勝利だった。さらに1868年に国際労働者協会は、8

時間労働制の実現に向けて闘うことを決議した。1886年5月1日、シカゴで20万人の労働者が8時間労働制を要求して一斉に職場を放棄した。彼らは、「造船所や大小の工場から仲間を呼び集めよう。第一の8時間は仕事の為に、第二の8時間は休息のために、そして残りの8時間は、俺たちの好きなことの為に!」という歌を高らかに歌って闘った。これがメーデーの起源だ。

8時間労働制が世界で初めて実現したのは1917年のロシア革命である。それ以降、世界に広がった。8時間労働制は労働者階級にとって譲れない権利だ。今年のメーデーは労基法改悪反対という意味でも重要なメーデーだ。

新宿文化センター 新宿区新宿6-14-1 副都心線、都営大江戸線「東新宿駅」A3出口徒歩5分

  

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