技能実習機構、不適切対応認める ベトナム3人に労組脱退促す

技能実習機構、不適切対応認める ベトナム3人に労組脱退促す

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毎日新聞

外国人技能実習機構仙台事務所の対応に抗議するベトナム人技能実習生の3人=仙台市の宮城県庁で2022年4月18日午後2時26分、平家勇大撮影

 宮城県石巻市の水産加工会社で働いていたベトナム人技能実習生3人が、外国人技能実習制度を監督する「外国人技能実習機構」仙台事務所から労働組合の脱退を促すような対応を受けた問題で、組合は18日、同事務所から「不適切な対応であり、誠に遺憾」との回答があったと明らかにした。組合は引き続き、3人への謝罪や転職支援を求めている。

 3人は20~30代でいずれも女性。2022年2月に会社に退職を強要されて復職がかなわず、個人で加盟できる労働組合「仙台けやきユニオン」(仙台市)に加入した。同事務所に相談したところ、「『組合を抜けることが話し合いの条件だ』と会社は言っている」と伝えられ、脱退を促していると取れるメールも受け取った。

 組合は今月5日、一連の対応が「労働基本権の侵害に当たる」として、同事務所に理由の説明などを求める申し入れをしていた。

 組合側が受け取った回答は12日付で、組合の脱退を求めることについて「不当労働行為に該当するおそれのある行為であり、改めて職員に周知し、再発防止を図る」とし、実習先の変更を支援する考えを示した。同事務所の尾崎洋一所長は毎日新聞の取材に「不適切な対応と考えており、再発防止に努めたい」と話した。

 一方、組合側は回答に謝罪がなく、18日時点で同事務所が3人に連絡を取っていない点を問題視。仙台けやきユニオンの森進生(しんせい)代表(32)は「実習生が何も支援がない状態になっていることを分かっていながら、実際には何もしていない」と批判した。

 3人は退職後、石巻市内の支援者のシェルターに移り、民間のフードバンクの食料支援を受けている。うち1人は「私たちは仕事をせずに2カ月を過ごした。家族と私は非常につらい」と話し、転職支援を改めて求めた。【平家勇大】

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