米軍三沢基地内で指針値40倍の有害物質検出 姉沼への水流出問題 青森県「不信感を増幅させる」

米軍三沢基地内で指針値40倍の有害物質検出 姉沼への水流出問題 青森県「不信感を増幅させる」

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青森テレビ

 2022年1月にアメリカ軍三沢基地から有害物質を含む水が東北町の姉沼に流出した問題で、アメリカ軍が基地内のため池などを調査した結果、環境省の指針の値を大幅に上回る有害物質が検出されたことが分かりました。

 この問題は今年1月、アメリカ軍三沢基地で格納庫の配管が破損し、消火システムから有害物質を含む約760リットルの水が流れ出て、その一部が東北町の姉沼に流れ込み、その影響でシーズンを迎えた氷上ワカサギ釣りが一時出来ない状況となりました。

 青森県によりますと、26日東北防衛局を通じて、アメリカ軍から基地内のため池や排水処理施設の検査結果について説明があり、4か所から最大で環境省が定める暫定指針値の40倍の有機フッ素化合物が検出されたということです。

 ただ、アメリカ軍が検査を行った時期について東北防衛局は「コメントを差し控える」としています。

 報告を受け青森県は「基地周辺の環境への影響が懸念されるとともに安全管理体制に対する不信感を増幅させるものであり、遺憾」とコメントしています。

 アメリカ軍は今後、基地内のため池で継続的にモニタリング調査を行うとしています。

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