自衛隊ヘルメット「88式鉄帽」、戦闘の最前線で使用…ウクライナ兵「塹壕の中で仲間とかぶる」

自衛隊ヘルメット「88式鉄帽」、戦闘の最前線で使用…ウクライナ兵「塹壕の中で仲間とかぶる」

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読売新聞オンライン

日本が供与したヘルメットを着用するウクライナ軍兵士のスタニスラブ・ビリイさん(本人提供)

 【キーウ(キエフ)=深沢亮爾】日本政府がウクライナに供与した自衛隊のヘルメット「88式鉄帽」が、ロシア軍との戦闘の最前線で使われていることがわかった。実際に日本のヘルメットを着用して従軍するウクライナ軍兵士が読売新聞の取材に応じ、「遠い日本も支援をしてくれたことで、世界全体が我々を支持してくれていると感じることが出来た」と感謝を口にした。

【写真】ウクライナにヘルメットなどを運んだ自衛隊の空自輸送機

 日本政府は3月、ウクライナ側の要請に応じ、自衛隊の防弾チョッキなどの装備品を供与した。露軍との戦闘が激化するウクライナでは、若い男性の間で軍に志願する動きが広がり、供与した装備品はこうして新たに軍に加わった志願兵などに支給されている模様だ。

 取材に応じたウクライナ軍兵士のスタニスラブ・ビリイさん(30)は、露軍侵攻直後の2月下旬に軍に志願し、翌月、軍施設で日本のヘルメットを受け取った。今は露軍が再び攻勢を強める東部ハルキウ州の最前線で任務に就いており、「砲撃の際に塹壕(ざんごう)の中で仲間と日本のヘルメットをかぶり、重宝している」と語った。

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