精神疾患で教員休職 過去最多199人 21年度 沖縄県内の公立校 その理由とは…?

精神疾患で教員休職 過去最多199人 21年度 沖縄県内の公立校 その理由とは…?

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沖縄タイムス

 2021年度に精神疾患で休職した沖縄県内公立学校の教職員は199人で過去最多となったことが30日、県教育庁への取材で分かった。全職員(1万5454人)に占める割合(精神疾患発生率)は1・29%だった。20年度の発生率は1・21%で全国平均0・56%の約2倍。近年は全国ワーストの高止まり傾向が続いている。

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 過去10年間で見ると、精神疾患で休職した教職員は18年度までは160~170人台で推移していたが、19年度は190人にまで増加。20年度は188人と微減したが、21年度は再び増加に転じ、過去最多となった。

 病休者全体の数も高止まりが続いている。19年度までは400~420人程度で微増傾向だったが、20年度は389人に減少。21年度は前年度から若干増え、398人だった。

 琉球大学の西本裕輝教授は「沖縄で精神疾患が多い明確な理由は明らかになっていないが、厳しい労働環境が一因なのは間違いないだろう。病休者が増え、教員志願者も減るなど教員不足の悪循環に陥っている」と指摘する。

 昨年度末に琉大が実施した県内学校調査で約7割がコロナ禍前と比較して業務量が増えたと回答しており、西本教授は「教員が忙し過ぎると子どもたちと向き合う時間が減る。学力低下や落ち着きのない子が増えるなど、あらゆる問題に対処できなくなり、悪影響が懸念される」と警鐘を鳴らした。 (社会部・下里潤)

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