「避難シェルターいらない」台湾有事を想定した国の方針 沖縄の市民が抗議する理由は?

「避難シェルターいらない」台湾有事を想定した国の方針 沖縄の市民が抗議する理由は?

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沖縄タイムス

先島への避難シェルター整備に抗議する市民ら=21日午前、那覇市・県民広場(小宮健撮影)

 政府が先島諸島などで住民用避難シェルターの整備を検討していることを巡り、沖縄戦研究者や市民運動家らでつくる「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」は21日、那覇市の沖縄県庁前で抗議集会を開いた。昼と夕方の2回の集会で計100人以上が集結。「シェルター設置=戦争準備だ」「避難シェルターいらない」などと書かれた横断幕を掲げ、「沖縄を再び戦場にすることを許さない」と声を上げた。(社会部・當銘悠)

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 昼の集会には市民約50人が参加した。同会共同代表の山城博治さんは内閣官房が2023年度予算概算要求で、シェルターに関する調査費を計上したことなどを説明。「避難シェルターの計画は戦争が始まることを前提にしたものだ。ここで戦争をさせることは絶対に許さない、その決意を伝えよう」と訴えた。

 同じく共同代表で沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は「シェルターは必要だという人もいる。でもシェルターや避難という前に、戦争を起こさせないことに全力を尽くさないといけない」と強調。参院議員の高良鉄美さんは「沖縄の状況を国際社会に訴えていこう」と述べた。

 ほかにもさまざまな人がマイクを握り、「平和のための外交努力が必要だ」などと訴えた。

 市民らは「平和と暮らしを守るぞ」「命を守るぞ」とシュプレヒコールを上げて団結。訪れた読谷村の女性(70)は「政府の方針がおかしいと思ったら、みんなで声を上げないといけない」と語気を強めた。

 夕方の集会には市民ら約60人が集まった。77年前、兄が伊江島で犠牲になった浦添市の女性(76)は自衛隊の南西シフトを危惧していると言い、居ても立ってもいられず参加。那覇市の男性(77)は「沖縄がどういう状況に置かれようとしているのか実態を知らないといけない。二度と戦場にさせない、その思いは沖縄の全県民が一緒だと思う」と語った。

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