「ユーラシア戦争」はもうすでに始まっている!? ロシア弱体化によって各国で紛争が勃発中!

「ユーラシア戦争」はもうすでに始まっている!? ロシア弱体化によって各国で紛争が勃発中!

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週プレNEWS

米空軍F15がイランの発射した無人機を撃墜した

“ユーラシア戦争”は終わらない。その舞台は中央アジアのキルギスとタジキスタンだ。9月14日に治安当局間で戦闘が発生し9月17日まで続いた。キルギスでは59人、タジキスタンでは41人が戦死したという。

「ここは昔から、国境が確定していません。9月14日から16日に中国共産党の習近平主席がカザフスタン、ウズベキスタンを訪れ、キルギスとウズベキスタンに鉄道を建設し、ロシアを通過しないで欧州に出るルートをつくる、と発言しました。

これは、プーチン大統領が強い時だとさすがに明言できないと思いますが、今このタイミングで仕掛けてくる中国はさすがに抜け目がないです。キルギスの大統領は『この合意に関しては、事前にロシアの承諾は取ってない』と発言していましたから。ロシアはこの辺りではもう、脅威ではないんですよ」(菅原氏) 中国の動きは、やはり凄いのだ。

「国のパワーを落とした途端に、すかさず仕掛けて奪っていくのが中国です。このウクライナ戦争の戦況により世界のパワーバランスがさらに変わり、水面下では大変なパワーゲームが起き始めている。かつてのアメリカ・ソ連の超大国がなくなったのち、米国一国の覇権体制も衰退。

そして今、”地域大国”のような存在が勢力を拡大するスペースができ始めてきた。トルコ、サウジアラビア、カタール、イスラエルは、そのゾーンでうまく立ち回っているのです。

もはや米国は”ユーラシア”を全くコントロールできず、中国をはじめ、誰も世界を完全にコントロールできる存在などいない。ますます制御不能な不安定な世界になりつつあるのです」

(菅原氏) 取材・文/小峯隆生 写真/柿谷哲也

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