「軍事目標に隣接」と危険視 八重山病院跡地の病院開設に 内原市議

「軍事目標に隣接」と危険視 八重山病院跡地の病院開設に 内原市議

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八重山日報

 石垣市が旧八重山病院跡地に医療機関の開設を求めていることに対し、16日の市議会一般質問で野党の内原英聡氏が反対の意向を示唆した。同跡地の隣に陸上自衛隊の宿舎が建設されていることを挙げ「石垣市の医療体制は脆弱で、病院を軍事目標に隣接して造れるわけはない。防衛施設は軍事目標になる」と危険視した。

 中山義隆市長は「自衛隊宿舎は防衛施設だが、軍事施設という認識ではない」と指摘。内原氏は防衛施設と軍事施設の違いを質問したが、中山市長は「『防衛施設は軍事施設』という定義を教えていただいた後に回答する」とかわした。

 内原氏はさらに「市長は『防衛施設は狙われない』と断言できるのか」と迫った。中山市長は「隊員宿舎が狙われることは基本的にないと考えている。攻められないようにするための駐屯地の配備で、基本的には戦争を起こさないための施設だ」と強調した。

 内原氏は、陸上自衛隊駐屯地の完成後、火薬庫が暴発した場合の対応をただした。中山市長は「火薬庫に保管されている弾薬は信管が外されているので、暴発することはないと思う。何が起こって暴発するのかを明確にしない中で、印象操作はやめてほしい」と応じた。

 内原氏は「市長が軍事強化を認めるなら、国民保護制度を実効性ある内容に高めるしかない。市長は台湾有事に言及するわりに、悠長な気がする」と市の姿勢を疑問視した。

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