倒産攻撃とたたかい、労働債権を認めさせたぞ!
大田市場の青果仲卸㈱朝新で働いてきた青年労働者・A組合員への解雇・倒産攻撃との闘いが重要な前進を切り開いています。
朝新では日常的に労働基準法すらも無視した劣悪な労働環境が続いてきました。泣き寝入りせず、分会を立ち上げてたたかったことに対して、桐敷社長は配転=退職強要、減給、労働運動つぶしのための経営コンサルサントの投入など、あらゆる攻撃をおこなってきました。
分会の立ち上げと「懲戒解雇」攻撃
A組合員を先頭にする組合の粘り強い闘いにしびれを切らした会社は、組合から抗議文を出した直後に「懲戒解雇」しました(11年11月)。闘うA組合員と組合活動に対するあからさまな不当労働行為です。
4回にわたって団体交渉を行い、組合は「なぜ懲戒解雇なのか明らかにせよ」「解雇理由を明らかにせよ」という当然の要求をしてきましたが、まともな回答は一切ありませんでした。言うに事欠き、「勤務態度が悪く、日常的に素行不良」だから解雇した、などと言うのです。典型的なブラック企業のやりかたそのものです。
解雇撤回闘争の拡大と「倒産」攻撃
解雇撤回の怒りは、資本の犯罪行為に責任をとらせる闘いと一体化しました。食の安全を脅かす産地偽装などを「業務」として指示していた朝新資本のやり方への怒りは、消費者や地域の怒りとも結合し、ついには都の立ち入り調査が行われる事態に。
その直後に会社は倒産(12年夏)。社長は逃亡しました。労働者の首を切るという行為は、文字通り生存権の否定であり、絶対に許されません。会社が倒産したからといって、不当に解雇したという犯罪行為は決して消えないし、免罪もされないのです。倒産攻撃に負けずに解雇撤回のたたかいを貫くべく、ユニオンの団結を打ち固めました。
破産管財人を追いつめ、勝利をもぎとる
会社の代理人弁護士は「破産手続きに入るから」と言って一切の団交を拒否。私たちは、破産管財人に団交を申し入れました。当初管財人は労働債権が確定していないことを持ち出して、「就業規則○○条違反という解雇手続きの形式は整っているではないか」「不当解雇というなら裁判で勝った証拠を持ってくればいい」などと許しがたいことを言って、たたかいに悪罵を投げかけてきました。中立者面をしながらも、どこまでも資本の立場に立とうというのです。冗談ではありません。
「『就業規則はロッカーに鍵をかけてしまっていた』なんて平気で言う会社の立場に立つのか!」 A組合員の怒りと圧倒的な正義は破産管財人をも圧倒します。
また、債権者集会が開かれる裁判所前でビラまき行動にたち、数十人の債権者の前で「人をクビにしておいて逃げるのか!」と社長を追及しました。
解雇当該の圧倒的な怒りと正義の前に、管財人もついに労働債権を認め、「懲戒解雇から倒産までの賃金相当額を支払う」と決定しました。決定的な勝利です。
多くの青年を勇気づける朝新闘争
青年労働者をなめるな! 倒産に逃げ込む資本を絶対に許さないというA組合員の怒りの決起は、ついに資本の逃亡を許さず、その責任の一端をとらせるものとなりました。
ひとりから始まったたたかいは、多くの青年を勇気づけ、職場に団結をつくるたたかいとして拡大しています。
