残業代ゼロ、過労死強制の 「働き方改革」法案を廃案に!(なんぶユニオンニュース3月1日付)

「働き方改革」は改憲攻撃

戦後の労働法制を根底から破壊する「働き方改革」法案が今国会に上程され、強行採決がねらわれています。「働き方改革」は、8時間労働法制を解体し、賃金を極限的に下げ、さらに残業代をゼロにして、そして何よりも「過労死」を多発させる、労働者には絶対に許せない法案です。この法案は労働現場の労働条件を最大限劣悪化するだけでなく、労働者の団結を破壊し、労働組合の力を解体して、改憲反対のたたかいを奪い取る攻撃です。改憲攻撃そのものです。「働き方改革」粉砕は、改憲攻撃を粉砕するたたかいです。

「8時間労働制の解体」

この「働き方改革」は、資本主義が登場し労働者階級が生み出された、その時から血と汗でかちとってきた8時間労働制を裁量労働制に塗り替えて、長時間労働、強労働、低賃金の労働監獄、過労死の職場に変えようとするとんでもない攻撃です。今回の法案の軸である裁量労働制とは、「与えられた仕事が終了する」まで、何時間でも働かされる過労死労働を強制する攻撃です。政府は、裁量労働制にすれば、労働時間が短縮されると宣伝し、「データ」をねつ造してまでも強行採決を狙っています。また、裁量労働制は、労働時間と賃金の関係を打ちこわし、最低賃金制を解体し、残業代もゼロにする、労働者が食っていけない職場に変えていく攻撃です。

労働運動を絶滅するもの

またこの法案は、「テレワーク(=個人請負)」を規制を緩和し、労働者を事業主として、労働者保護制度を全面的に労働者に押し付け、労働者に負担を背負わせます。それだけではなく、労働者を個人事業主にバラバラに分断し、「経営者」にしたてあげ、労働者の団結権を奪い取り、「賃金・労働条件」の要求のたたかいを封じ込める法案です。
この法案の核心は、労働者のたたかう団結をバラバラに解体し、労働運動を絶滅していく攻撃です。労働者と資本・経営者の力関係を変えて、「解雇(の自由)」攻撃を背景に労働者全体を総非正規化する攻撃でもあります。今こそ、労働者が団結して、この法案を阻止、粉砕しよう。いま現在、労働者の怒りは激しく燃え上がっています。
3・7「働き方改革」粉砕の国会闘争に立ち上がろう。

動労千葉18年問題 闘いの勝利

動労千葉は千葉鉄道サービス(CTS)の18年「大量解雇」攻撃と闘い、全員「無期転換」をかちとりました。このたたかいのきりひらいた地平を確認しよう。
ひとつめは、動労千葉の「正規と非正規」が団結した組合の存在とたたかいです。
「労働者はひとつ」を実践的に体現し、たたかっています。このたたかいのすごいことは、「無期転換」に「試験・面接」と条件を付けてきたが、そのすべてを吹き飛ばし、「希望すれば全員無期転換」をたたかいとったことです。この実力闘争を団結の力でかちとったことです。ここに今回の最大の勝利があります。どんな「ルール」があったとしても労働者が「団結してたたかえば勝てる」を明らかにしたことです。職場に労働組合を結成し、団結してたたかえば、必ず資本の支配を食い破って勝てる展望を示したことです。
ふたつめは、この勝利の地平も大勝利の道を切り開いたにすぎないと言い切って、団結をさらに固めて「大幅賃金獲得、労働条件の改善」のたたかいに突き進んでいることです。

労働者こそ職場の主人公

みっつめは、このたたかいの地平を全労働者、全職場に呼びかけてたたかい、労働者こそが「職場の主人公」として登場し、全国的な団結形成の先頭に立ち、たたかっていることです。すべての労働者、全職場でこの勝利の教訓を実現すべくたたかおう。
さらに重大な確認をしよう。平昌オリンピック終了直後、最大規模の米韓軍事演習が行われます。朝鮮侵略戦争の一触即発事態は、後戻りのない情勢として進行しています。この情勢と一体で、安倍・自民党は、秋にも改憲発議し、19年念頭にも「国民投票」を行おうとしています。3月25日の自民党大会で、改憲法案を決定し、一気に改憲に突き進みます。朝鮮戦争の現実化と改憲攻撃の加速を何が何でもストップさせよう。
3・25「改憲阻止大行進inHIBIYA」が闘われます。職場、地域の仲間を全力で誘って日比谷野音に結集し、銀座大デモを闘おう。

——————————————————————————

9条改憲発議絶対反対! 朝鮮戦争とめよう!
3・25大行進in HIBIYA

3月25日(日)午後1時〜3時
日比谷野外音楽堂
東京都千代田区日比谷公園1―5
東京メトロ・霞ヶ関駅、都営三田線・内幸町駅下車
集会後、銀座をデモ行進
主催/改憲・戦争阻止!大行進 実行委員会

カテゴリー: 闘い パーマリンク