「コロナで病院機能の崩壊が目の前に」宮古島の沖縄県立病院が危機感

医療崩壊の危機感を訴える県立宮古病院の本永英治院長=19日、宮古島市
【宮古島】県立宮古病院は19日、会見を開き「病床確保が逼迫(ひっぱく)し、病院機能の崩壊が近づいている」と危機感を訴えた。コロナ専用病床は36床あり、同日現在24人が入院している。重症者はいない。本永英治院長は「家族内感染による高齢者の入院が増えている。感染防止対策の徹底を」と呼び掛けた。
入院患者のうち80歳以上が10人で、そのうち90歳以上が6人と高齢者が急増。高齢者は介助が必要なため、他の病棟から応援の看護師を派遣して対応しているという。
同病院は看護師不足のため、18日から診療制限も始めた。予定していた手術の延期やリハビリ外来を中止するなど、影響が出ている。無症状・軽症者向けの宿泊療養施設23床のうち利用者は現在8人という。
本永院長は、年末年始に親族で開いた会食で感染したり、感染者と同居している高齢者が感染したりする事例が多いと説明。「医療崩壊を防ぐためにも感染防止対策の徹底を求めたい」と話した。
宮古島市も同日、会見を開いた。下地敏彦市長は「市内の感染状況は緊急事態と捉えている」と説明。県の緊急事態宣言を受け、市も対策本部を開き対応を協議するとした。
(写図説明)医療崩壊の危機感を訴える県立宮古病院の本永英治院長=19日、宮古島市
宮古病院が18日から診療制限 高齢患者の増加で人手不足 緊急性のない検査、手術は延期

宮古病院=2020年7月(資料写真)
【宮古島】沖縄県宮古島市内で60代以上の高齢者を中心に新型コロナウイルス感染者が増加していることを受け、市平良の県立宮古病院(本永英治院長)は19日、会見し「病院機能、病床確保ともに逼迫し(ひっぱく)し医療崩壊寸前の危機的状況だ。『軽症で済む』『私は大丈夫』という考えはやめてほしい」と市民に強く訴えた。18日から診療制限も開始したと発表した。
本永院長によると、19日現在で同病院(コロナ病床36床)に24人のコロナ患者が入院している。60代以上が半数以上を占め、80代以上が10人。そのうち6人が90歳以上だという。「高齢者の看護は人手がいる。増員のため、他の診療科の看護師を充てなければ回らない状況だ」と説明した。
人繰りの影響で、緊急・準緊急手術や救急外来・入院など緊急性のあるものは対応するが、それ以外の手術や検査は延期する。
本永院長は高齢患者が急増した背景に家族や親族内感染の増加を挙げ「飲み会や会食などで感染した家族から同居する高齢者に感染している」と指摘した。
宮古病院「危機的な状況」 市民に最大限対策訴え

