東京電力株式会社
取締役社長 清水正孝殿
一般合同労働組合なんぶユニオン
執行委員長 金子 浩
東京都品川区大井1-34-5河野ビル3F
申し入れ書
3月11日の東日本大震災を契機とした、東京電力福島第一原発の事故の一切の責任は東京電力経営陣にある。我々は絶対に許さない。徹底的に責任を追及するものである。
東京電力経営陣は、一貫して原子力発電を経営戦略の中心にすえてきた。これまでも大量の下請け・孫請け会社の労働者も含めて、被曝を余儀なくされる仕事を何万人もの労働者に強制してきたのが東京電力ではないか。そして今回の事故で今なお多数の労働者を発電所の内部で命の危険に追いやっている。今後、長きにわたって東日本一円のあらゆる人々をどれだけ深刻な健康被害に追いやっていくことになる。この責任はまぎれもなく東京電力経営陣にある。そして歴代の原発を推進してきた自民党政権、そして原子力を国家戦略としてきた菅政権にある。
東京電力の清水社長は、2007年の新潟県中越沖地震によって柏崎刈羽原子力発電所が被災し、全号機が停止した際にも、ひとかけらの反省もなく「この逆境の中にこそ改革と成長の活路を見いだすよう前向きな姿勢」などと述べ、「徹底した経営効率化」を打ち出した。
また福島第一原発は繰り返し事故を引き起こしてきた極めて危険な状態にあった。4号機の放射能に汚染された水漏れ、6号機における発電機の不具合など、今年に入ってからも重大な事故が発生していた。にもかかわらず東京電力は定期点検を怠ってきた。今年も、福島第一原発で33機器、福島第二原発で22機器と恐るべき多数の箇所で、点検を怠っていたことが確認されている。
今回の事故は紛れもなくこうした東京電力のとってきた利益が一切、安全無視の態度の帰結である。いわば必然的に引き起こされた事故だ。それがとりかえしがつかないほどの、何十万何百万という数の労働者人民を危険に追いやっているのだ。絶対に許せない。
そして他方で「計画停電」などと称し、勝手な判断で停電を強制し、労働者から仕事と生活を奪っている。また放射能をまき散らして、水や食料を奪い、空気まで汚染している。お前たちにそんなことをする資格はない。
私たちなんぶユニオンは「一人の労働者の首切りも許さない」と闘ってきた労働組合である。一人の労働者の生活と権利を守るために、あらゆる闘いを繰り広げてきた。それがこんなかたちで一方的に仕事を奪われ、命の危険まで引き起こされていることに胸が張り裂けそうである。今なお東京電力は柏崎刈羽原子力発電所のうち4基を稼働中である。ふざけるのもいい加減にしろ。すべての原発をただちに止めろ。すべての情報を開示せよ。経営陣は総辞職せよ。
以上、申し入れる。
2011年3月31日
