憲法と国際人権規約に反する「重要土地調査規制法案」を廃棄へ!緊急院内集会

憲法と国際人権規約に反する「重要土地調査規制法案」を廃棄へ!緊急院内集会 https://youtu.be/RvlmsNTiImQ

<ダイジェスト>

◆海渡雄一弁護士 「規制の目的と手段が均衡を失している。すべての要件があいまいで政令 か総理の判断に委ねられる。「機能が阻害される恐れ」という言い方は共 謀罪と同じだ。戦前の反省から、土地収用の対象に軍事目的は含まれなか ったが、この法案は事実上の軍事目的の収用を可能としており、憲法前文 と9条に反する。膨大な量の情報が蓄積され、監視機関が強化される。基 地や原発への反対運動を対象にするかについて、政府答弁はぶれており、 あいまいだ。立憲の修正案では問題点は解消されない。市民の人権に甚大 な影響を及ぼす法案なのに、国会の議論は粗い。稀代の悪法であり廃案一 択しかない」

◆野村保子さん (大間とわたしたち・未来につながる会、原子力防災を考える函館住民の会) 「大間原発の当初の原子炉予定地から100mにある『あさこハウス』は、熊 谷あさ子さんが建て、その遺志を継いで娘のあつ子さんが守っている。大 間原発が『特別注視区域』となり、「機能を阻害する行為」として勧告や 中止命令が出たら、従わなければ処罰される。これは支援者の裏切り行為 を強要することになる。北海道の寿都町(すっつちょう)は、片岡春雄町 長が核のごみ最終処分場の文献調査に応募して、反対運動が続いている。 もし推進する現地事務所などが「重要施設」になったら、町のほとんどが 注視区域になり、密告社会になる。芽生えた市民運動は潰されかねない」

◆木元茂夫さん(すべての基地にNo!を ファイト神奈川) 「5月14日から種子島と馬毛島に行ってきた。空母艦載機の離発着訓練な どの軍事基地にされようとしている馬毛島は99%を防衛省が買収済みだが、 残り1%は西之表市有地と私有地だ。島では前の地権者だったタストンエ アポート社の社員が駐在して、時には威圧的に対応してくる。法案が出来 れば、何年か先に残りの土地の収用という話が出てくるのではないか。国 が自治体の持つ土地を収用できるのか、国会で政府を質すべきだ。神奈川 でも基地に反対する住民は既に監視されている。市民の当然の権利に威嚇 効果をもたらす法案は廃案に」

◆浦島悦子さん(ヘリ基地反対協議会[辺野古]) 「沖縄からは戦争の足音が聞こえる。いよいよ来たのかという思いだ。私 たちは辺野古で基地周辺に3つの拠点(テント)を持っている。基地賛成 派市議などが以前から「撤去しろ」と言ってきたが、歴代名護市長は一貫 して、常設でなく違法占拠にあたらないので撤去要求できないとしてきた。 法案は市民的抵抗の拠点を奪うもの。政府にとっての”目の上のたんこぶ” を一掃したいと圧力をかけてきたがうまくいかなかった。法案は撤去の動 きにお墨付きを与える。知れば知るほど絶対に廃案にしなければいけない」

◆花谷史郎さん(農村のくらしを守る会[石垣島]) 「法案は「特別注視区域」などに「特定国境離島等」との文言があり、石 垣島や宮古島が想定されているのかと強い危機感を持っている。2015年に 陸上自衛隊基地の予定地が公表されたが、近隣住民にすら説明はなかった。 住民の意志や意見を伴わない形で基地建設が進んでいる。かつて嘉手納基 地などに農地を奪われて「計画移民」された方が北側に多く住まわれてい る。今回の法案は当時を思い出させるもの。宮古島市では前市長が陸自配 備に関する収賄容疑で逮捕された。石垣では求めている住民投票も実施さ れないまま。法案をぜひ廃案にしてほしい」 集会には、阿部知子、近藤昭一、屋良朝博、赤嶺政賢、高良鉄美、伊波洋 一の各議員も参加。法案への強い危惧とともに、廃案に向けた力強い決意 が表明されました(立憲民主党などの議員秘書も出席)。 法案は26日(水)午前9時から15時まで、衆議院内閣委員会で2日目となる 質疑が予定されています。危惧された26日の委員会採決は無さそうですが、 28日(金)が危ない状況です。引き続き、立憲民主党などの野党や与党で ある公明党にも、「徹底審議のうえ廃案を!」の声をFAXなどで届けてい きましょう。時間切れ廃案に追い込める可能性は十分にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイバーネット記事転載

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