危険な多段積みの再開を許さない!大久保製壜支部がストライキで抗議集会

危険な多段積みの再開を許さない!大久保製壜支部がストライキで抗議集会

2021年07月08日 12時42分36秒 | 労働組合

新たな多段積み隠ぺい糾弾!労働者の命を守れ!
大久保製壜所は金儲け優先をやめろ!
重大労災から2年 怒りの抗議集会に120人が結集

 2019年に発生した重大労災からちょうど2年となる7月7日、東部労組大久保製壜支部はストライキに決起し会社前で抗議集会を行いました。

 平日の昼間にもかかわらず闘う仲間120人が結集し、大久保製壜所に対して怒りの声を上げました。

  10年以上にわたる組合の指摘・是正要求にもかかわらず、会社は危険な製品多段積みを放置。その結果2019年7月7日、それが崩落し、組合員を含む3人の労働者が巻きこまれ、文字通り「殺されかける」ほどの重傷を負いました。

 組合はストライキ・連続的な大衆行動で抗議し、会社は指導を受けた労基署や組合に対しても「多段積みは是正」との趣旨の報告を行っていました。

 しかしその報告が実態とまったく異なっていることが明らかになりました。

 今年6月、組合の調査により、事故が発生した倉庫とは別の倉庫において、5~7段という極めて危険な多段積みが依然として行われていたことが明らかになりました。これが崩落した場合、2年前の事故と同じような、あるいはそれを上回る規模の災害となることは火を見るよりも明らかです。

 多段積みを依然として行っていることも大問題ですが、さらに悪質と言わざるを得ないのは会社がこれを事実上「隠ぺい」していたことになるということです。

 「多段積みは是正」と報告しておきながら、実態はそれを続けていたということは労基署を欺いていたことになります。行政機関に対する事実上の虚偽報告・危険な実態の隠ぺいと言わざるを得ず、許されることではありません。

 組合はこの調査結果をもって、新たな多段積みについて6月24日、向島労基署に申告を行いました。

 しかし会社は新たな多段積みの事実をただちに認めて是正するどころか、「逆恨み」的な対応をもって調査を行った組合に攻撃をかけてきました。

 労基署への申告と一体である調査活動をとらえて「会社の情報を漏らした」との趣旨で大久保製壜支部金澤委員長に「厳重注意」を通知してきたのです。

 そもそも、非難されるべきは労働者の命と健康を顧みようとしない会社の姿勢と安全管理体制の不備であることは明らかです。その意味で、会社の対応はまったくの筋違いで、いわば「逆ギレ」と言うほかありません。

 また、このような会社のやり方は申告者に対する不利益取扱い(労基法104条2項違反)であるばかりか、公益通報者保護法違反、労働組合法第7条1号・3号に該当する不当労働行為であることは火を見るよりも明らかです。

 集会ではこのような経過が組合から報告され、参加者は怒りを新たにしました。

 会社は集会当日も不誠実な対応を続けました。事務所入口を閉ざし、この間の会社の対応ついての抗議文、多段積み解消等を求める団体交渉申入書を受け取る姿勢を見せなかったため、参加者は怒りのシュプレヒコールを上げました。

 連帯の発言では共同行動で取り組んだ全労・東伸社グループ分会、地域共闘の仲間(東部全労協/墨田労組連/葛飾区労協)、全労協の仲間(東京清掃労組/同葛飾支部/国労千葉地本/郵政産業労働者ユニオン)、全国一般全国協の仲間(全国一般東京南部)、ユニオンの仲間(東京管理職ユニオン/プレカリアートユニオン/ユニオンネットお互いさま/下町ユニオン/総合サポートユニオン/ユニオン平和)、地域の仲間(京成労組の民主主義を守る会/東京労働安全衛生センター)、争議を闘う仲間(全労・ユナイテッド闘争団)から真剣な怒りのアピールが会社にたたきつけられました。

 大久保製壜支部組合員ひとりひとりから決意表明をうけ、東部労組須田書記長からは「徹底的に闘う!」との訴えがあり、団結ガンバローで集会は締めくくられました。

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