夜間の公道、戦闘車が走行 陸自機動訓練 釧路町から矢臼別へ

夜間の公道、戦闘車が走行 陸自機動訓練 釧路町から矢臼別へ

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北海道新聞

誘導車両を含む23台、市街地など走る

市民団体が抗議する中、釧路町の公道を走る戦闘車両=5日午後9時40分ごろ(加藤哲朗撮影)

 【釧路町、別海】陸上自衛隊第7師団(千歳)は5日夜、戦闘車両が釧路駐屯地(釧路管内釧路町)から矢臼別演習場(根室管内別海町など)までの公道約55キロを走行する長距離機動訓練を始めた。誘導車両を含む23台が市街地などを走り、市民団体が沿道で抗議活動を行った。

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 陸自北部方面総監部(札幌)によると、訓練は2011年に始まり7回目。89式装甲戦闘車など5両と、安全確保や誘導用の車両18両が同日午後9時、釧路駐屯地を出発した。矢臼別演習場には6日未明に到着する予定。

 釧路町役場近くの沿道では、釧路地区労働組合総連合や矢臼別平和委員会などの約30人が横断幕を掲げて抗議。北海道平和運動フォーラム釧根地域協議会の岩渕公彦事務局長(63)は「住民の不安をあおる訓練には反対だ」と訴えた。

 訓練は6日夜も行われ、戦車を含む別の戦闘車両11両が釧路駐屯地から釧路港までの約17キロを走行する。フェリーに積み、7日に苫小牧港と室蘭港に陸揚げされた後、うち9両が東千歳駐屯地(千歳)までの公道約30キロを走る。

(長堀笙乃)

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