入管女性死亡 ウィシュマさん遺族側、国賠訴訟提起へ

入管女性死亡 ウィシュマさん遺族側、国賠訴訟提起へ

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毎日新聞

名古屋出入国在留管理局で職員の介助を受けながら食事をするウィシュマ・サンダマリさんを描いたスケッチを手に記者会見する駒井知会弁護士=参院議員会館で2021年10月5日、内林克行撮影

 名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が3月に死亡した問題で、遺族側は5日、東京都内で記者会見し、国に賠償を求める訴訟を起こす方針を明らかにした。提訴に先立つ証拠保全の手続きで、遺族らは亡くなる前のウィシュマさんが映った施設内の監視カメラ映像の一部を確認した。

 弁護団によると、名古屋地裁が9月、映像の証拠保全を決定。遺族側は10月1日、裁判所、国側と一部を確認した。映像は全体で約295時間分あり、1日に視聴した中には、ウィシュマさんが亡くなる直前や当日の様子も含まれていた。妹のポールニマさんは「救急車を呼んでいたら助かったと思った。最終報告書には書かれていないことがあると確信した」と述べた。

 出入国在留管理庁は、映像を約2時間に編集して遺族に開示したが、全映像の公開には応じていない。

 遺族側は裁判を通じて死亡の真相を解明し、国の責任を明らかにしたい考え。弁護団の児玉晃一弁護士は「できるだけ速やかに(提訴を)考えている」と述べた。【山本将克】

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