宮古島で出土の人骨、本土縄文人のDNAと同じ特徴…「交流なし」の通説に影響

宮古島で出土の人骨、本土縄文人のDNAと同じ特徴…「交流なし」の通説に影響

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読売新聞オンライン

(写真:読売新聞)

 沖縄県先島諸島・宮古島の長墓遺跡で出土した約1200~4000年前の人骨が、日本列島本土の縄文人のDNAと同じ特徴を持っていたという研究結果を、ドイツなどの研究チームがまとめた。先史時代の先島には、本土や縄文文化を受け入れた沖縄本島と交流がなかったとする考古学の通説に、見直しが求められる可能性が出てきた。

 研究チームが英科学誌ネイチャーに10日付で発表した論文で明らかにした。2008年に発掘された性別不明の骨片から核やミトコンドリアDNAを採取して分析したところ、伊川津貝塚(愛知県)や船泊遺跡(北海道)で出土した縄文時代の人骨とほぼ同じ特徴を示した。

 本島から300キロ近く離れた先島諸島で出土する先史時代の土器は、本土や沖縄本島とは形が大きく異なる。共通する遺物が出土するのは10世紀からで、それまでは本土や沖縄との交流はなく、台湾やフィリピンなど南方文化の影響が考えられていた。長墓遺跡の人骨の放射性炭素年代は幅があるが、古い値をとれば本土の縄文時代に遡る。

 国立科学博物館篠田謙一館長(分子人類学)は、「本土の縄文人が沖縄本島を経由して宮古島まで移動したことを裏付ける新たな発見」と評価している。

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