泉佐野で労働者集会  中川いくこさんが決意語る

泉佐野で労働者集会
   中川いくこさんが決意語る

(写真 中川いくこさん【前列中央】を先頭に「関空を戦争に使わせない!」とデモ行進【4月10日 大阪府泉佐野市】)

 

 

 

4月10日に泉佐野市内で「労働者が社会を変える! 戦争を止める! 労働者集会」とデモが150人で闘われました。主催は関西新空港絶対反対泉州住民の会と関西合同労組です。
 関西合同労組・黒瀬博匡委員長が主催者あいさつを行い、中川いくこさんが5月市議選に向けた決意を明らかにしました。
 第一に、世界で闘われている戦争阻止の実力闘争に触れて、戦争・改憲絶対阻止へ、「自国政府の戦争に反対する闘いが重要です」と語りました。第二に、関西国際空港を戦争に使わせないために「泉州住民の会」として闘い続けてきた37年を振り返り、「関空から侵略機を飛ばさせてはなりません」と訴えました。第三に、維新政治から命を守るために全力で闘い、第四に、民営化、労働運動つぶし、改憲・戦争推進の千代松市政と対決して「空港優先・企業優先の市政を変えます」と宣言しました。
 泉佐野は全国で初めて市役所窓口を独立行政法人化しようとしています。労組解体と住民生活破壊です。
 連帯のあいさつで、関西生コン支部・武谷新吾書記次長が弾圧との闘いを報告し、反弾圧の5・28集会への結集を呼びかけ、大阪広域生コン協組とつるむ千代松市長の姿を暴きました。港合同・中村吉政委員長は「維新の本質は住民の身だけを切る改革と組合破壊。大阪都構想をつぶした力で勝利を」「戦争はあかんと言える候補を! 労組として共に闘う」と表明しました。セブンイレブンオーナー・松本実敏さんは「理不尽に対し声を上げよう。自分の命を守るのは自分。政党のためでなく市民のために働く議員を」と中川さんに声援を送りました。
 泉州住民の会・小林順子さんが空港を戦争に使わせない決意を語り、続いて7人の住民が「中川さんは正義の味方」「みんなに広めています」と次々発言しました。
 関西合同労組泉州支部・小松美由紀委員長がパワハラ・コロナ解雇との闘いを報告。婦人民主クラブ全国協議会と青年が、スポット演説などで接した戦争や民営化・独法化への住民の怒りの声を紹介し、全員で勝利への決意を固めました。
 集会後、泉佐野駅前までデモ行進。マンションから多くの人が注目、ずっと手を振ってくれる人もいました。5月市議選勝利へ!
(泉佐野 笹山)

5・15泉佐野市議選が決戦
維新政治と対決し反戦貫く!

 ロシアのウクライナ侵攻から2カ月、帝国主義各国が市場拡大と再分割を狙う中、多くの犠牲者を出しながら、戦争は深刻化し、第3次世界大戦へと転がり落ちようとしている。最末期帝国主義の絶望的延命形態である新自由主義が大崩壊する中で引き起こされた戦争だ。日本の労働者階級に求められているのは、改憲・戦争―核戦争に突き進む岸田政権を打倒することだ。この闘いの焦点に5月15日投開票の泉佐野市議選が押し上げられつつある。「関西国際空港を戦争に使わせない」を掲げた「泉州住民の会」の闘いが、今こそ求められている。中川いくこ同志と共に泉佐野から戦争絶対反対の闘いを巻き起こそう!

維新がコロナ感染を拡大

 3月29日、読売新聞が「容体悪化でも入院できず、施設での『看取り』続出」と題したショッキングなニュースを報道した。新型コロナの第6波の中で、高齢者・障害者施設でクラスター(集団感染)が起こっても、医療機関に入院させることができず、「看取り」(見殺しだ!)となった患者が57人にも上るというのだ。
 大阪府では「高齢者は入院の優先順位を下げざるを得ない」とするメールが全保健所に送付される(抗議の声で後に撤回)など、文字通り戦時医療が強制され、高齢者施設でクラスターが起きても9割が入院できないという状況の中、介護施設には遺体を収容する納体袋が用意されていた。SNS上には介護労働者の悲痛な叫びがあふれ、まさに戦場さながらの光景が広がっていた。
 こうした事態は大阪府知事・吉村洋文、大阪市長・松井一郎らの維新政治がもたらしたものだ。公務員を削減し、府立病院を全て独立行政法人化した結果、大阪府のコロナ対応は即座に破産し、被害は無限に拡大していった。大阪の累計死者数は3月末に4600人を超え全国最悪となり、全国の重傷者のなんと6割が大阪に集中するという異常な感染爆発をもたらした。
 吉村知事のイメージアップ宣伝のためだけにつくられた千床規模の大規模療養施設も、80億円もの費用を投入したが医療従事者が集まらず、稼働できたのはたったの70床(それも最大で!)しかない。まさに民営化の結果であり、維新政治が多くの市民の命を奪っているのだ。

関空軍事利用狙う千代松

 こうした維新政治と一体で進んできたのが泉佐野市の千代松大耕市長だ。自民党出身の千代松市長は、2011年に市長に当選すると、維新からの熱烈な支持を受けながら民営化と戦争政治に突き進んできた。労働組合との団交拒否など不当労働行為を乱発する一方、「日の丸・君が代」条例を制定し、教育委員会に圧力をかけて『はだしのゲン』を全ての市立小学校から回収するなど、露骨な戦争政策に手を染めてきた。
 4000㍍級の滑走路を複数持つ関西国際空港は、関西最大の軍事拠点の一つである。イラク戦争の際には軍事物資や兵員の輸送に関空が使われ、橋下徹は大阪府知事時代に「普天間の代替地」とまで言ってのけた。ウクライナ戦争情勢の中で、帝国主義者が関空を侵略戦争の出撃基地と位置付けていることは間違いない。これを全力で推し進めている千代松市政との対決は、第3次世界大戦がリアルに迫ってきている情勢下、まさに「戦争か革命か」をかけた決戦となっている。
 現在、千代松市長は「ブルーインパルスを大阪の空に」とする関空の軍事利用キャンペーンを積極的に推進し、住民名簿をいち早く自衛隊に提供するなど、最悪の戦争政治にかじを切っている。3月市議会では、市役所の窓口業務を独立行政法人化するという、全国でも先例のない条例を通過させ、行政機構を丸ごと資本に売り渡そうとしている。多くの市民から「市民の個人情報をどうして民間が扱うのか。何に使われるかわかったもんじゃない」「関空が軍事基地になればウクライナのような戦場になるのではないか」と怒りの声が上がっている。

中川いくこと共に立とう

 資本主義が崩壊する中で、腐敗した帝国主義者は延命のために戦争と民営化を強力に推進してきた。その行き着いた先が、ウクライナ戦争だ。戦争でしか生き延びられない資本主義に未来はない。戦争と民営化を進める千代松市政を打倒し、泉佐野から世界戦争を絶対に止めよう!
 今ほど、「関空の軍事利用絶対反対」の闘いが求められている時はない。
 1985年、新自由主義攻撃が吹き荒れる中、地元住民の反戦の思いに後押しされて結成された「関西新空港絶対反対泉州住民の会」(泉州住民の会)の存在と闘いは、今や全世界の労働者階級の希望となろうとしている。
 5月15日の泉佐野市議選にむけて、泉州住民の会の中川いくこ代表が、千代松市政を打倒するために最先頭で闘っている。関西労組交流センターをはじめ全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部や全国金属機械労組港合同など多くの階級的労働組合が、自らの闘いとして泉佐野に駆け付け声を上げている。労働者階級の団結こそが、戦争を止める最大の力だ。
 「戦争か革命か」の未来をかけた闘いとして中川いくこと共に全力で立ち上がり、千代松と維新の会を打倒しよう!

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