和歌山県日高川町の私立・和歌山南陵高校。 11日、教職員がストライキを起こし、授業が行われないという異常事態に。 一体、何があったのでしょうか。

　2016年に開校した和歌山南陵高校は、文武両道を掲げ、アスリートコースも備えていて、去年はバスケットボール部が全国大会に出場しました。 しかし…

【記者リポート】

　「学校では理事長を除く全教職員の、4月分の給料が未払いだったということです」 学校によると、給料日の先月28日に支払いが行われず、学校法人の理事長は教職員に対し再三、支払日を延期する内容を伝えていたということです。

　12日時点でもいまだ支払われておらず、教職員から相談を受けた労働基準監督署は9日、学校に対し是正勧告を出す事態に発展。 教職員は10日に理事長に対し、説明会を求める要望書を提出しましたが話がまとまらず、ストライキに踏み切ったというのです。

　和歌山県は学校に対し授業を行うよう指導し、12日は授業が再開されています。

【生徒は…】

「テストの範囲が終わってない授業があったので困惑しています」 「生徒同士では『学校つぶれるんじゃないか』と不安の声がありました」 さらに、学校は２カ月分のガス料金を滞納し、生徒の寮のガスが一時停止する事態に。

【生徒は…】

「部活終わりにお風呂に入ろうとしたらお湯が出なかった。食堂もご飯がなくて…」 学校によると理事長は今後、教職員に対し説明会を開催するとしています。 教職員は学校側に対し、保護者に対しても説明会を開くよう求めていますが、開催のめどは立っていません。