ため池の水を抜いたから? 沖縄・多良間村に渡り鳥が続々 愛鳥家「鳥たちのオアシスに」

ため池の水を抜いたから? 沖縄・多良間村に渡り鳥が続々 愛鳥家「鳥たちのオアシスに」

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沖縄タイムス

クロツラヘラサギ 多良間島に飛来したクロツラヘラサギ

 沖縄県多良間村の愛鳥家、羽地邦雄さん(73)はこのほど、クロツラヘラサギ3羽、ソリハシセイタカシギ1羽、ヘラサギ1羽を塩川のため池で見つけ、撮影した。

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 羽地さんは「普段は泳ぎの得意なカモの仲間などが多い」と強調。春の渡りの時期で、さらに漏水調査のためにため池の水を抜いた状態で「水位が低く、サギやシギの仲間にとって餌を取りやすいんじゃないか」と目を細めた。

 クロツラヘラサギは顔や足が黒く、黒いヘラ状のくちばしが特徴。朝鮮半島北部や中国南部に分布する。反り返ったくちばしと細長い脚のソリハシセイタカシギは、羽が白と黒のコントラストで人気がある。ヘラサギはしゃもじのようなくちばしを持ち、県内に飛来する数は少ない。

 羽地さんは「クロツラヘラサギは繁殖羽でとてもきれいだった。ヘラサギは多良間島では初めて見た。島には自然の湿地、池がないので、人工の農業用ため池が鳥たちのオアシスになっている」と喜んだ。(編集委員・福元大輔

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