金城重明さん死去 元キリ短大学長 強制集団死を証言 93歳

金城重明さん死去 元キリ短大学長 強制集団死を証言 93歳

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琉球新報

金城重明さん

 沖縄キリスト教短期大学第3代学長で、渡嘉敷島の「集団自決」(強制集団死)の生き残りとして悲劇を語り継いだ金城重明(きんじょう・しげあき)さんが19日午前10時18分、急性心不全のため那覇市内の病院で死去した。93歳。渡嘉敷村出身。自宅は那覇市久米。葬儀は23日、近親者で執り行った。  1945年3月、金城さんら渡嘉敷村阿波連の住民は、駐留していた日本軍に集落から離れた陣地への移動を命じられた。その場で手りゅう弾などを使った「集団自決」が起き、金城さんは兄と2人で母や妹、弟を手にかけた。  戦後、著書などで自らの体験を公表した。「集団自決」に軍命がなかったとする歴史修正の動きに対し、88年の第3次家永教科書裁判、2007年の大江・岩波裁判で自らの体験を証言。軍の関与を認定する判決に影響を与えた。  県外からの修学旅行や県内学校の求めに応じて講話を続け、沖縄戦の悲劇の一つである「集団自決」を次世代に継承する上で大きな役割を果たした。  1957年、キリ短に専任講師(英語、神学)として採用され、75年10月から79年9月まで学長を務めた。学長退任後も教壇に立ち、94年3月に退職。同大名誉教授に就任した。  (稲福政俊)

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