「大坂被告は殺害現場にいなかった」 渋谷暴動事件裁判で “群馬軍団”の1人が証言 捜査時の供述調書は検察官の作文  

「大坂被告は殺害現場にいなかった」 渋谷暴動事件裁判で

“群馬軍団”の1人が証言 捜査時の供述調書は検察官の作文  

TBSテレビ 2022年12月23日(金) 19:08

51年前に警察官が殺害された「渋谷暴動事件」の裁判で、当時、デモに参加したグループの1人が「大坂正明被告は殺害現場にいなかった」「検察官や警察官によってウソの供述調書にサインをさせられた」などと証言しました。

中核派の大坂正明被告(73)は1971年の「渋谷暴動事件」でメンバーらと共謀の上、新潟県警の中村恒雄巡査(当時21、殉職後警部補に昇任)を鉄パイプで殴り火炎瓶を投げつけ殺害した殺人など5つの罪に問われています。

大坂被告側は起訴内容を否認し、無罪を主張しています。

きょう、東京地裁で開かれた裁判では当時デモに参加した「群馬軍団」と呼ばれたグループの1人で高崎経済大学の元大学生の証人尋問が行われました。

元大学生は検察官から、中村巡査が殺害された現場で「巡査を殴っているデモ隊の中に大坂被告はいたか」と問われると「いませんでした」と証言しました。

元大学生は事件の翌年に逮捕・起訴され有罪判決が確定していて、当時、取り調べに対し「大坂さんが機動隊員を鉄パイプで殴っているのを見た」などと供述した調書にサインしています。

きょうの法廷では「当時の供述調書は検察官による作文だ」「連日の取り調べで『お前だけがしゃべっていない』などと脅迫され、自分も殺人罪で起訴されるのではないかという不安からウソの供述調書にサインするしかなかった」などと述べました。 (了)

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