与那国に地対空ミサイル部隊配備計画 防衛省、台湾有事見据え

与那国に地対空ミサイル部隊配備計画 防衛省、台湾有事見据え

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毎日新聞

陸上自衛隊の与那国駐屯地=沖縄県与那国町で2022年11月、比嘉洋撮影

 防衛省の青木健至報道官は27日の記者会見で、日本最西端の沖縄県・与那国島にある陸上自衛隊与那国駐屯地に、地対空ミサイル部隊の配備を計画していると明らかにした。同島は台湾から約110キロの位置にある。台湾情勢が緊迫化した場合や有事の際に、他国軍に圧力をかけられる体制を構築する。

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  部隊配備に向け、同省は2023年度予算案に、駐屯地に隣接する土地約18万平方メートルの取得費を計上していた。土地を取得後、ミサイルの保管や訓練に必要な施設などを建設する。

 政府は南西諸島への地対空ミサイル部隊の配備を進めている。19年に奄美大島(鹿児島県)に、20年に宮古島(沖縄県)にそれぞれ配備したほか、22年度中に石垣島(同)にも配備する予定だ。青木氏は南西諸島へ部隊配備を進める理由について「抑止力・対処力を高めることで我が国への攻撃の可能性を低下させ、国民の安全・安心につながる」と説明した。与那国島への配備に関しては「自治体とも相談しつつ丁寧な説明に努めていきたい」と述べた。【川口峻】

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