原因は蛇口か 大江戸線の集団感染 歯磨きなどで…

原因は蛇口か 大江戸線の集団感染 歯磨きなどで…

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 都営地下鉄大江戸線の運転士ら39人の集団感染で、運転士の宿直施設にある洗面所の蛇口が感染の要因と指摘されていることが分かりました。新たな感染リスクが判明し、専門家も警鐘を鳴らしています。  

 年末年始、約2週間にわたって運行本数を通常の7割程度に減らす異例の事態となった東京都交通局が運営する大江戸線。原因は運転士ら合わせて39人が次々と新型コロナウイルスに感染し、出勤できなくなったことでした。

 なぜ、集団感染は起きたのでしょうか。  始発電車の乗務に備えて一日7人程度の運転士が泊まっている庁舎で保健所が注目したのが、洗面所にある「手で回すタイプの蛇口」でした。

 歯磨きの時、ウイルスを含んだ唾液が飛び散った手で蛇口に触れるなどしたことで感染が広まった可能性が高いというのです。

 洗面所の蛇口は歯磨きのほか、手洗いやうがいをする時などにも使われていました。

 蛇口などを介した接触感染については改めて感染予防の徹底が呼び掛けられました。

 加藤官房長官:「手がよく触れる所。例えばドアノブ、スイッチ、手すりなど共用で使うものについては定期的な清掃をお願いする旨、周知が図られてきているところであります」

 東京都交通局では直接、触れないよう蛇口をペーパータオルで覆うなどの対策を取っているほか、手をかざすと水が出るセンサー式の蛇口への変更も検討しているということです。

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