「こんな時にごめんなさい。でも…」日本に住むミャンマー人女性が1枚の写真を投稿した理由

メッセージを持ち写真に写るウィンさん
ミャンマーで2月1日早朝、国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問兼外相やウィンミン大統領らを拘束した。ミャンマー各地では連日、大規模な抗議デモが繰り広げられている。日本でも、東京や大阪などで在日ミャンマー人による抗議デモが開かれた。デためなのです」 「現在、ミャンマーで起きている事件は、もはや国内では解決できない問題となっています。ミャンマー国軍が、国民の人権を無視した行動に出ており、民主制が損なわれています」 スーチー氏や大統領が未だ解放されず、国軍による政治支配がされる中、「国際連合をはじめとるす先進国の方々の理解とご協力をお願い致します」とも呼びかけた。 なぜこのような日本語でのメッセージを書き、SNSに投稿したのか。ウィンさんにオンラインで話を聞いた。
「今、起きていることを知ってほしい」

ウィンさんが参加した大阪城公園での抗議デモの様子
今ミャンマーで起きていることについて知ってほしかったかウィンさんは、日本語で状況を説明し、メッセージを書いた理由を「日本の人たちに少しでも関心を持って、ら」だと話す。 クーデターが発生した当日を振り返り、ウィンさんは「ニュースを見て本当にショックで、昔の独裁政治に戻ってしまうのかと国民は心配していました」と話す。 「電話やネットが遮断され、家族とも連絡が取れない状況。日本にいるミャンマー人も、どうしたらいいのかと不安に思っていました」 現在はヤンゴンやネピドーを中心に、各地で連日、大規模な抗議デモが続いているが、クーデター当日や翌日などは国軍の出方を見て、路上での大規模デモは開かれなかった。 人々が初めに抗議を展開したのは、ネット上。若者が中心となってソーシャルメディア上でクーデターに反対する投稿をし、拡散した。 また、ネットを使わない世代を含め、人々は鍋を叩いて抗議の意を示した。 その間、日本など海外にいるミャンマー人たちが、居住している国々で、ミャンマー大使館や外務省、国連関連施設前でデモを開いた。 ウィンさんも大阪城公園内で開かれた抗議デモに参加。コロナ禍ということもあり、参加人数を制限したり、マスク着用やアルコール消毒などできる限りの感染対策をした上で集まったという。

2月8日、ヤンゴンでの抗議デモに参加する若者たち。
東京や大阪などでのデモの様子が報道されると、ウェブニュースやYouTube動画のコメント欄に、応援する声だけでなく「ミャンマーに帰って抗議しろ」「なぜ集まって抗議するんだ」といったコメントも多く残された。 コメントを読み、そして母国で抗議の声をあげる人たちのことを思い「胸が苦しくなった」。 「悲しさや悔しさなど様々な感情がありましたが、どれだけミャンマーが今、危機的な状況にあるのか、日本では伝わっていないと思いました」 「日本に住むミャンマー人たちも普段は、新型コロナの感染防止対策のルールに従って生活しています。こんなコロナで大変な時に抗議デモで集まって申し訳ないと思い、謝りたいと思いました。でもそれと同時に、今のミャンマーの危機的な状況をより多くの日本人に知ってほしいとも思いました」
日本語での発信

2月8日、ネピドーで抗議デモをする人々に放水する警察
日本ではミャンマーでのクーデターやデモについて報道されてはいても、そこまで大きくは報じられていない。 ウィンさんは「多くの日本人は、ミャンマーの状況を正しく理解したり、ミャンマーが陥っている危機的な状況を理解してないのではないか」「どうやったら日本の人たちに伝えることができるか」と考え、SNSで日本語での発信を始めた。 Facebookでメッセージを書いた写真を投稿すると、ミャンマー人だけでなく日本人の友人や、その友人らもシェアしてくれ、「応援しています」「ミャンマーの平和を願います」と共有したり、メッセージをくれたりしたという。
ミャンマー、「非常に危機的な状況に」

3本の指のポーズで抗議するウィンさん。人々は、デモやSNSに掲載する写真で3本の指を掲げ、独裁や軍事政権に抗議の意を示している。「#ミャンマーを救え」「#私たちの票を尊重せよ」などのハッシュタグが書かれている。
