東京入管申し入れ行動

法務大臣 上川 陽子 殿
出入国在留管理庁長官 佐々木 聖子 殿
東京出入国在留管理局長 福山 宏 殿

               申  入  書
 現在、東京出入国在留管理局において新型コロナウイルスの集団感染が発生しています。法務省の管轄下では、横浜刑務所、千葉刑務所、東京拘置所をはじめ、すでに深刻なクラスターが発生しています。収容施設という特殊な閉鎖空間における
感染症拡大=クラスター発生は、被収容者の身体生命を危険にさらすものです。
 昨年4月以降「3密対策」として仮放免措置が行われましたが、現在も東京入管では130人もの外国人が長期収容を強いられています。仮放免が許可されないばかりか、今回のクラスターに直面し、被収容者の不安は極点に達しています。
 これ以上、収容を続けることは、許されることではありません。
・被収容者の生命を守ることを最優先に考え、収容施設の責任者として、直ちに被収容者全員を解放することを要求します。解放後、日本社会で安心して働き、生きることができる在留資格を与えてください。
・昨年夏のコロナに感染したイラン人男性が、今回再度陽性となりました。不安におびえる彼を、職員らが暴力的に隔離したとのことです。彼は胸が強く痛み、骨折しているのではないかと訴えています。昨年のコロナ感染後、体調を悪化させ、車イスでなければ移動できない状態になっています。どこまで彼を蹂躙するのでしょうか。コロナの治療とともに骨折の有無も確認し、適切に治療してください。
・コロナ感染が判明した被収容者は、現在、何人なのか。その病状と処遇について、
病状が悪化し、外部の病院に入院治療を受けている人はいるのか。収容施設内での隔離収容について、個室になっているのか、どのような状態なのか。 
・陽性者が出たブロックでは、感染防止のための措置、居室、シャワー室など消毒、衛星環境の改善は行われたのか。カロリーだけではなく、栄養のある食事を提供しているのか。
・2月16日、突然面会を禁止し、被収容者を居房に監禁した処置に対し、被収容者に対して事態をきちんと説明し、謝罪してください。家族や友人への電話連絡が自由にできるよう配慮してください。
2021年2月22日
登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会                          東京都港区新橋2-8-16石田ビル4F                                090-1258-6201

 

東京入管申し入れ行動

 今日22日午前、全国実で東京入管に抗議申し入れをしました。 

 応対したのは、総務課の阿部勇一朗という人。「保健所の指導のもと適切に対応している」とのことでしたが、18日時点の被収容者は、男性105人、女性27人。陽性者は、男性のみ39人、専用区域に分離して収容し、1日3回、検温と血中酸素濃度を測定している。

 18日夜中時点で頭痛、味覚障害などの症状がある人は5人、入院措置が2人。症状が出ている5人のうちの2人なのかと確認したが、阿部氏はそれは言えない。入院は19日午後であるとのことでした。

イランのJさんの骨折については、把握していないとのこと、病状と共に暴力的に行われた隔離連行とケガについて、改めて確認し治療するよう要求しました。

 とにかく男性ブロックで105人中、39人もが感染した事態は、尋常なことではない。何がどうなっているのか、公表すること、命を守ることに真剣に向き合ってほしい。収容施設の責任者として、直ちに被収容者全員を解放し、解放後も日本社会で安心して働き、生きることができる在留資格を出すようにと要求しました。

鎌田由子
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