ミャンマー、正月休みを返上して抗議 国連はシリアのような泥沼を警戒

ミャンマー、正月休みを返上して抗議 国連はシリアのような泥沼を警戒

配信

ロイター

 新年を迎えたミャンマー。だが市民は休みを返上して、クーデターへの抗議を続けている。

 休日は5日間だが、お祝いムードには程遠い。南東部の都市ダウェイでは、通常は新年の祭りに飾る花を持ってデモが行われた。

 国連人権高等弁務官事務所では、軍によるデモ隊への弾圧がシリアのような内戦に発展することを懸念していると語り、「虐殺」行為をやめるよう求めた。

 2月に起きたクーデターによって、過去10年間にわたり民主化への歩みを続けてきたミャンマーは、危機的状況に陥っている。

 監視団体によるとクーデターの後、治安部隊によって殺害されたデモ参加者は710人を数える。 一方、身柄を拘束されたアウン・サン・スー・チー氏は12日、オンライン形式で行われた審問で、 裁判所に対し弁護士との直接面会を要求した。

 スー・チー氏は、治安当局の立ち合いのもと、オンラインを通した弁護士との面会しか許されていない。複数の容疑で軍から告発を受けており、数年間の禁錮刑が科される可能性もある。

軍は、同氏率いる国民民主連盟が大勝した昨年11月の選挙で不正があったため、クーデターに踏み切ったと主張。だが選挙管理委員会はこの見解を否定している。

カテゴリー: その他 パーマリンク