名古屋入管でスリランカ人女性死亡 遺族が真相究明求める

名古屋入管でスリランカ人女性死亡 遺族が真相究明求める

配信

TBS系(JNN)

 名古屋入管で先月、スリランカ人の女性が収容中に死亡した問題で、遺族が初めて取材に応じ「点滴をして欲しいと訴えたのになぜ対応してくれなかったのか」と真相の究明を求めました。

 「私は入管に言いたい。入管は私の娘を殺したんです。娘に何をしたんですか。入管の責任です。責任をとってください」(入管で死亡したウィシュマさんの母親 スリヤラタさん)

 今回初めて取材に応じたのは、名古屋入管で収容中に亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族です。

 ウィシュマさんはビザが失効したため去年8月に収容されていましたが、今年1月ごろから体調を崩すようになりました。支援者によりますと、食べても嘔吐を繰り返すなどしたため、「点滴を受けたい」と入管側に繰り返し訴えたということです。しかし、1度も点滴を受けることはなく、先月6日、職員の呼びかけに応じない状態となったことから病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。

 支援者側は死因や点滴を投与をしなかった理由を明らかにするよう求めましたが、入管は先週発表した中間報告で「本人や医師から点滴の求めはなく、適切に治療していた」としていて、主張は食い違っています。

 「病院に連れていくように、あの子はお願いしていた。点滴してほしいとノートに書いていました」(入管で死亡したウィシュマさんの母親 スリヤラタさん)

 「薬飲めないのだから点滴をすべきだったんです」

 「あの子は日本のことが大好きで、誰にでも優しく助けあう子でした。そんな子が死ぬ前に自分のことを誰も助けてくれないと考えていたかと思うと、本当に胸が苦しいです」(入管で死亡したウィシュマさんの母親 スリヤラタさん)

 入管をめぐっては、2年前にも収容者が餓死するなどの問題が指摘されていて、遺族は近く来日し、法務省側に直接説明を求めたいとしています。(14日11:07)

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