「入管はウソをついている」スリランカ人女性の妹ら名古屋でデモ

「入管はウソをついている」スリランカ人女性の妹ら名古屋でデモ

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毎日新聞

ウィシュマさんが亡くなった名古屋入管の居室監視映像の全面開示を求める人たち。右から2人目は妹ポールニマさん=名古屋市中村区で2021年9月25日午前11時49分、兵藤公治撮影

 名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が3月に死亡した問題を巡り、収容中の監視カメラ映像の全面開示を求めたデモが25日、全国各地で行われた。

 名古屋駅前ではウィシュマさんの妹、ポールニマさん(27)が「入管は私たちにウソをつき、振り回している。いまここで何をしても姉は帰ってこないが、真相を知るために闘う」と訴えた。

 参加したのは、複数の外国人支援団体などでつくる「ウィシュマさん死亡事件の真相究明を求める学生・市民の会」のメンバーら。

 「外国人の命を軽視する入管に収容送還の権限なし」などと書かれたプラカードを持ち、通行人らに映像の全面開示を求める署名への協力を呼びかけた。

 出入国在留管理庁が8月に遺族に開示したウィシュマさんの映った映像は、2月22日から死亡した3月6日までの経過を抜粋した約2時間分にとどまり、開示の際には、代理人弁護士の同席も認められなかった。

 デモに参加したポールニマさんは「姉の苦しがっている姿を見て苦しくなり、(映像の)最後まで見られなかった。入管からもらった書類は黒く塗られ、真相は分からないままだ」と振り返った。

 もう一人の妹ワユミさん(29)は、映像を見て精神的にショックを受けたことなどから23日にスリランカに帰国しており、ポールニマさんは「真相が分かるまで日本に滞在し頑張る。弁護士立ち会いのもと全面開示を求めたい」と話した。

 遺族代理人の指宿昭一弁護士は「入管が映像を隠すのはどうやって亡くなったのか真実が映されているから。(最終報告書の発表で)解決したと思っている人は誰もいない」と入管の姿勢を批判した。【佐久間一輝】

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