ワクチン担当の時間外労働、最長で月317時間 病欠も…奈良市役所

ワクチン担当の時間外労働、最長で月317時間 病欠も…奈良市役所

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朝日新聞デジタル

奈良市役所6階のワクチン接種会場=2021年5月21日、奈良市二条大路南1丁目

 奈良市新型コロナウイルスワクチン接種推進課の職員の時間外労働が、5月に1カ月あたり最長317時間に達していたことがわかった。同月に労災認定の目安になる「過労死ライン」の月80時間を超えた職員は15人中10人だった。

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 同市での接種は4月に始まり、5月には集団接種が本格化。6月には1日あたり1千人を超え、大規模な職域接種なども実施した。

 同課の5~8月の時間外労働を集計したところ、5月に職員1人が317時間に達していた。負担軽減のために職員を増やすなどしたが、7月は37人中29人が過労死ラインの80時間を超えていた。8月はワクチンの供給量が減ったこともあり、36人中14人に減った。

 この間、同課では数人の職員が病欠したが、長時間労働も影響したと考えられるという。いずれも現在は職場に復帰している。同市では増員のほか、業務の効率化や外部委託などにより、負担軽減を図っているという。(上田真美)

朝日新聞

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