10.31衆院選「農村ショック」に自民党が戦々恐々 米価下落で農家の怒り爆発!

10.31衆院選「農村ショック」に自民党が戦々恐々 米価下落で農家の怒り爆発!

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日刊ゲンダイDIGITAL

収穫作業は最盛期

 公示まで1週間となった10.31衆院選で“農村ショック”が起きるかもしれない。2021年産の米の価格が全国的に下落し、米どころから悲鳴が上がっているのだ。

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 米価下落の原因は、新型コロナ禍により外食産業のコメ需要が激減し、在庫が積み上がっているうえ、今年は豊作となり、さらに余剰感が膨らんでいることがある。

 コメの販売をJAに委託する農家が出荷時に受け取る仮渡し金である「概算金」は、東北6県の主要銘柄米(1等米60キロ)で軒並み前年比2000~4000円程度下落した。例えば、あきたこまち(秋田)は昨年の1万2600円が、1万600円。1万円を割り込む銘柄も続出し、「肥料や農薬にも費用がかかるのに」と農家がガックリ肩を落としている。

「『作柄が平年並みの100を割り込んで98程度なら値崩れしなくていいんだが』と話していましたが、夏ごろには100を超えそうだと分かり、大変だとなった。菅前首相は秋田の農家出身なので、農政に力を入れてくれるのではないかと期待していたのですが、動いてくれなかった。自民党総裁選でも農政はほとんど話題にならず、忘れられています」(JA関係者)

 農村票は全国に130万票あるとされる。選挙が近づき、慌てた自民党は、11日の衆院代表質問で、岸田首相が甘利幹事長の質問に対し「(コメの)需要減に対応する15万トンの特別枠を新たに設けて、飲食店や子ども食堂への販売、提供を支援する」と答弁、“自作自演”のアピールに必死だ。 「東北の農家の怒りは、2年前の参院選でも爆発し、秋田や山形で自民党候補者が落選した。今回の米価下落は東北だけでなく、北海道や北信越の米どころにも広がっている。衆院選では、より広範囲な農家の反乱が起きる可能性があります」(農政記者)

 無策のツケだ。

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