在日米軍の外出制限始まる…沖縄と岩国の基地周辺、出歩く人まばら

在日米軍の外出制限始まる…沖縄と岩国の基地周辺、出歩く人まばら

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読売新聞オンライン

米海兵隊基地キャンプ・ハンセンのゲート前のエリアを見回る米軍関係者(10日午後6時5分、沖縄県金武町で)=中司雅信撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた日米両政府の共同声明に基づく在日米軍の外出制限が10日、始まった。不要な外出を14日間制限し、基地内外でマスク着用を義務づけている。

 9日から「まん延防止等重点措置」が適用された沖縄県。米海兵隊基地キャンプ・ハンセン(金武(きん)町など)周辺は、多くの車両は行き来するものの、出歩く米軍関係者の姿はまばらだった。

 ゲート前のバーやスナックなどが立ち並ぶエリアでは、米憲兵隊とみられる制服姿の人が見回りをした。午後6時過ぎには、日本語と英語で手洗いや毎日の検温などを呼びかける放送も流れていた。

重点措置の適用を受け、使用が禁止された公園の遊具。英文の貼り紙もされていた(10日午後、山口県岩国市で)=浦上太介撮影

 県には、この日も新たに在沖縄米軍関係者391人が感染したと米軍側から連絡があった。ゲート近くに住む自営業の男性(46)は「マスク着用の義務づけは安心材料だが、きちんと守られるか不安もある」と話した。

 一方、米軍岩国基地を抱える山口県岩国市は、日頃は米軍関係者も訪れる愛宕山ふくろう公園の遊具使用を31日まで禁止している。長さ約50メートルのローラー滑り台が人気だが、市は立ち入り禁止のフェンスを設置し、英文の貼り紙もした。

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