「介護崩壊」 感染者急増で社会インフラ機能不全を懸念

「介護崩壊」 感染者急増で社会インフラ機能不全を懸念

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新型コロナの爆発的な流行で、感染者や濃厚接触者が急増し様々な社会活動で人手不足に陥ることが懸念されています。

 医療をはじめ介護の現場にも影響が出始めていて、関係者はこの状況が続けば「介護崩壊に繋がる」と危機感を強めています。

 沖縄県内では新型コロナに感染または濃厚接触者となるなど、500人以上の医療従事者が休職し、多くの病院で診療制限を余儀なくされています。

 同じような影響が介護の現場にも押し寄せています。

▽SYMケアサポート前泊秀斗代表

 「(今後)働く人がいない、介護する人たちがいないとなると介護崩壊につながる」 SYMケアサポートが運営するうるま市の介護施設でも先週から複数の職員が仕事を休まざるを得なくなりました。

 現時点で運営に支障が出るような深刻な状況ではありませんが、出勤できるスタッフの勤務日数が増えるなど徐々に影響が出ています。 中部地区の別の介護施設からは実に職員の3分の1が休職しているという報告もありました。

▽SYMケアサポート前泊秀斗代表

 「夜勤スタッフが半分以下とか、濃厚接触者でこういう場合はどうしたらいいかという問い合わせが1日に20~30件であります」 前泊さんが運営する施設では体調に不安があったり家族に発熱などの症状がみられるスタッフは出勤前に抗原検査をするなど対策に努めています。

 入所者と家族などの面会や外部業者の出入りも禁止にしていますが、今後高齢者に感染が広がれば施設にウイルスが持ち込まれるリスクが高まると懸念しています。

▽SYMケアサポート前泊秀斗代表

 「介護は止めることはできないんですよ。利用者がいてホームがあって、そこで暮らしてるので、投げだすことはできない。

 これだけ広がると保健所も県も市も手が回らないのは目に見えているので、自分たちで何ができるかが大切かと思います」 前泊さんは「このまま感染拡大が続けば介護崩壊の危機に直面する」と危機感を強めていて、態勢を維持するため業務の見直しなどを検討しています。

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