入管施設でスリランカ人死亡、遺族が検察審査会に申し立て「元幹部の不起訴は不当」
不起訴の知らせを聞き、悲しげな表情を浮かべる遺族ら(6月17日)
名古屋出入国在留管理局で昨年3月、収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が死亡し、殺人容疑や保護責任者遺棄致死容疑で告訴・告発された同局元幹部らが不起訴(嫌疑なし)となった事件で、遺族らは8日、名古屋地検の不起訴は不当だとして、名古屋の検察審査会に審査を申し立てた。
殺人容疑で刑事告訴した遺族は、8日に提出した審査申立書で「適切な医療行為を施せば延命できた可能性が高いことは明白。不作為を認めない検察の判断は誤りだ」などと主張している。告発人で名古屋市立大の平田雅己准教授(53)も同日、審査を申し立てた。