東京五輪「命守るため中止を」 横浜で抗議行動

東京五輪「命守るため中止を」 横浜で抗議行動

配信

カナロコ by 神奈川新聞

五輪中止を訴え、行進する抗議活動の参加者ら=横浜市西区

 新型コロナウイルス禍での東京五輪・パラリンピックの開催中止を求める抗議活動が22日、横浜駅西口で行われた。市民団体「改憲・戦争阻止!大行進神奈川」のメンバーら約70人が「命と生活を守れ」と訴えた。

 デモ行進を前に、医療や自治体、教育機関などで働くさまざまな立場の市民がスピーチ。「医療福祉の現場では命の選別が露骨に語られ始めている」、「過労死ラインで働く(自治体)職員が五輪のためにさらに動員を求められている」と窮状を訴え、「命と生活を守るために五輪は中止を」と声をそろえた。

 教員の男性は「修学旅行や(部活動の)大会が中止や縮小になり、生徒たちは命を守るための行動を頑張ってきた。今までやってきたことは何だったのか」と五輪開催に疑問を呈した。

 その後、メンバーらは同駅西口周辺を約30分間にわたり行進し、通行人に「オリンピックは中止しろ」「医療労働者を守れ」とアピールした。  同団体の船木明貴さん(62)は「利権のための五輪強行は許されない」とし、「メダルの輝きより命の輝きを優先する社会、世界で競争するより理解し支え合う社会を実現しよう」と呼びかけた。

カテゴリー: その他 パーマリンク