<概説>
世界に展開する中国の国策企業・中国ウラニウム(CNUC)は、鉱業・資源の多国籍企業グループであるRio Tinto(本社ロンドン)より、アフリカ・ナミビアのすべてのウラニウム鉱山(全世界生産量の10%を占める)を買収した。
その際CNUCは、ナミビア鉱山労働者組合(MUN)Rossing支部(約1,000人)と労働協約を結びナミビア労働法の順守を確約した。
しかしCNUCは、中国人労働者を動員し劣悪な労働条件(ex. 70:00~22:00労働)を強要し、そのことも媒介としつつ上記協約の破壊を試みている。その上、卑劣極まる支部リーダーの買収工作に手に染めた。
2020年7月2日、Rossing支部は支部組合員の燃えるような怒りを背景に、この買収工作を公表・粉砕し断固として反撃の闘いに立った。
CNUCの回答は9人のリーダーの解雇であった。CNUCの究極の目的は支部解体であることがはっきりした。
全世界で労働組合の存在が鋭く問われている。
NMWU Rossing支部と固くスクラムを組み前進しよう。
==決議文(案)==
中国ウラニウム公社(CNUC)は、ナミビア鉱山労働者組合(NMWU)Rossing支部リーダー9人を直ちに原職に戻せ!
Rio Tintoよりナミビアのすべてのウラニウム鉱山を買収したCNUCは、買収に際してNMWU Rossing 支部との労働協約と、ナミビア労働法の順守を確約した。
しかしなから、CNUCは前言を翻し医療保険などの協約規定を蹂躙し、支部役員に対する卑劣極まる買収工作を画策した。
全く正当にも、支部はこの買収工作を公開し毅然とした姿勢で対峙した。しかしあろうことか、CNUCはリーダー9人の解雇をもって答えた。この支部破壊攻撃を絶対に許すことはできない。
私たちは、1987年に強行された国鉄分割民営化が、国家的不当労働行為のもとに画策され実行されたことを満天下に明らかにしてきた。
そして今、生きることすら困難な低賃金と大量首切り・非正規職化・外注化が吹き荒れる中、国鉄1047名解雇撤回を目指し、あらゆる職場から闘う労働運動の復権を勝ち取って行くことを決意している。
ナミビア鉱山労働者の解雇撤回の闘いは、まさに私たちの闘いだ。
CNUCはNMWU Rossing支部リーダー9人の解雇を直ちに撤回せよ!
2021年2月14日